インテルがソフトバンクの米国株式ポートフォリオの67%を占める、孫正義氏はAIに倍の賭け
重要ポイント
- •ソフトバンクは6月四半期末時点で約121億4,000万ドル相当のインテル株8,696万株を保有しており、インテルはポートフォリオの約67%を占める同社最大の開示済み米国株式ポジションとなっている。
- •67%という集中度は、四半期末の13F開示スナップショットに基づくソフトバンクの米国上場株式保有のみを反映しており、ビジョンファンドを通じて保有する非上場企業への出資などの総資産は含まれていない。
- •インテルは2025年3月にCEOに就任したリップ・ブー・タン氏の下で業績回復を進めており、米国政府も2025年8月に国内半導体生産の支援のため株式の約10%の取得に別途合意した。
- •インテルへの投資は、アームへの過半数出資、約65億ドルのアンペール・コンピューティング買収、2024年のグラフコア買収、最大5,000億ドルの米国AIインフラ投資を目指すOpenAIおよびオラクルとの「スターゲート」構想を含む、ソフトバンクのより広範なAI戦略の一環にある。

ソフトバンクグループによるインテルの保有株は、この日本のテクノロジー投資家の開示済み米国株式保有として最大となり、ポートフォリオの約67%を占めている。これは創業者でありCEOである孫正義氏の人工知能(AI)へのコミットメントが一段と深まっていることを浮き彫りにするものだ。
CNBC-TV18の報道によると、ソフトバンクは6月四半期末時点で約121億4,000万ドル相当のインテル株8,696万株を保有していた。この保有規模により、インテルは同グループの開示済み米国株式ポジションとして突出して最大のものとなっている。
機関投資マネージャーによる米国上場株式の四半期ごとの開示、たとえば各四半期終了後45日以内に米国証券取引委員会(SEC)へ提出が義務づけられる13F報告は、この種のポジションが公になる典型的な経路である。こうした報告は単一の四半期末時点における米国上場株式のみを捉えるものであり、マネージャーの意図や提出期限後に行われた売買については何も示さない。そのため、67%という数字はソフトバンクの開示済み米国上場株式を表すものであり、ビジョンファンドを通じて保有する非上場企業への出資なども含む総資産を表すものではない。今後の開示により、四半期終了後にインテルのポジションに変化があったかどうかが明らかになる。
ナスダックでティッカー「INTC」として取引されているインテルは、世界最大級の半導体企業の一つであり、パーソナルコンピューターおよびデータセンター向けサーバーのプロセッサーを長年にわたり供給してきたメーカーである。現在チップ需要を牽引するAIアクセラレーター分野でNVIDIAが支配的地位を確立し、先端半導体製造では台湾のTSMCが主導権を握る中、インテルはここ数年、これらの中核市場における売上高の下落を巻き返そうと取り組んできた。2025年3月には、半導体業界のベテランであるリップ・ブー・タン(Lip-Bu Tan)氏がインテルの最高経営責任者(CEO)に就任し、受託製造(ファウンドリ)事業の拡大を含む業績回復を主導している。また2025年8月には、米国政府が国内半導体生産の支援を目的としたトランプ政権との合意に基づき、インテルの株式の約10%を取得することに別途合意した。
インテルへの集中投資は、ソフトバンクのより広範なAI重視の戦略と並んで位置づけられる。孫氏が1981年の創業以来率いてきた東京に拠点を置く同グループは、2016年に買収し、2023年のナスダック上場を通じて公開市場に復帰させた英国のチップ設計企業アーム・ホールディングス(Arm Holdings)の過半数株式を保有している。さらに2024年に英国のAIチップスタートアップ、グラフコア(Graphcore)を買収したのに続き、2025年3月にはサーバーチップ設計企業アンペール・コンピューティング(Ampere Computing)を約65億ドルで買収することに合意した。孫氏はまた、2025年1月にOpenAIおよびオラクル(Oracle)とともに発表された「スターゲート(Stargate)」構想をはじめとする大規模なAIインフラ投資を推進している。同構想は、4年間で最大5,000億ドルを米国のAIインフラに投資する計画として発表された。
出典:CNBC-TV18