SanDisk株、ChinaのNAND競争懸念で14%下落
重要ポイント
- •SanDisk株は月曜日に約14%下落し、2取引日で20%以上下落した。
- •今回の売りで時価総額は約490億ドル失われ、SanDiskは半導体株の中でも大きな下落銘柄となった。
- •投資家の焦点は、中国の半導体拡大とYMTCによるNAND競争激化の可能性にある。
- •SanDiskは2026年度第4四半期に売上高77.5億ドルから82.5億ドル、調整後1株当たり利益30ドルから33ドルを見込んでいる。
- •8月5日の決算発表と8月13日のInvestor Dayで、価格、需要、戦略に関する手がかりが示される見通しだ。

SanDisk Corporation(NASDAQ: SNDK)の株価は、中国の半導体産業拡大がNANDメモリー市場での競争を激化させるとの懸念から、約14%下落した。2取引日にわたる売りで時価総額は約490億ドル減少し、SanDiskは半導体株の中でも大きな下落銘柄の一つとなった。これは、供給見通しの変化がメモリー関連銘柄をいかに急速に動かし得るかを示している。
この下落は、中国の半導体支援策が、NAND競合であるYangtze Memory Technologies Corporation(YMTC)を含む国内メモリー生産者の成長を加速させる可能性への懸念を背景としている。SanDiskはDRAMに注力するCXMTとは直接競合していないものの、投資家は、中国の半導体拡大全般が最終的にNANDの価格と業界全体の利益率に圧力をかける可能性があるとみている。
SanDiskは月曜日に11%安の1,278.23ドルで取引を終え、時間外の動きではさらに下落する見通しとなった。2取引日で株価は前週末比20%以上下落し、投資家は同社の長期的な競争上の立ち位置を見直した。
NAND競争への懸念が拡大
今回の市場反応は、将来のメモリー供給に対する懸念の高まりを反映している。投資家は、中国の生産能力増強によって供給過剰が生じ、歴史的に生産量の変化に敏感なNAND業界全体の利益率が圧迫されるかどうかを注視している。
YMTCは昨年、世界のNAND市場で約11.8%を占めており、重要な焦点となっている。同社が大幅に生産能力を拡大するとの見方から、競争激化によりSanDiskの価格決定力が抑えられる可能性への懸念が強まっている。
SanDiskはこの売り局面で、より広い半導体セクターを下回るパフォーマンスとなった。Micron Technology(NASDAQ: MU)は約2.2%下落し、Philadelphia Semiconductor Indexも約2.2%下落しており、SanDiskのNAND関連のエクスポージャーに対する投資家の敏感さが示された。
なお強い見通しもリスクに直面
株価下落にもかかわらず、SanDiskは短期的に堅調な財務見通しを維持している。同社は2026年度第4四半期の売上高を77.5億ドルから82.5億ドル、調整後1株当たり利益を30ドルから33ドルと予想している。
経営陣は、長期顧客契約を通じてメモリービジネスの変動を抑える取り組みを進めてきた。CEOのDavid Goeckeler氏は、長期契約と供給コミットメントを通じて、より予測可能な収益源を構築することの重要性を強調している。
ただし、メモリー市場は景気循環性が非常に強いため、投資家は慎重姿勢を崩していない。需要が強くても、供給の急増やNAND価格の軟化は同社の利益率を圧迫する可能性があるため、今後の決算は単四半期以上の意味を持つ。
SanDiskのAI関連機会は、同社の成長ストーリーの中心であり続けている。直近四半期のデータセンター収益は14.7億ドルに達し、総売上高の約25%を占めた。ただし、売上の大半はエッジおよびその他市場からであり、同社は依然として従来型のメモリーサイクルの影響を受けやすい。
決算が方向性を左右する可能性
投資家は現在、8月5日の2026年度第4四半期決算発表に注目している。市場はNAND価格、顧客需要、将来の生産能力計画、利益率見通しを詳しく見極める構えだ。
また、8月13日のInvestor Dayでも、同社の長期戦略と成長計画についてより多くの手がかりが示される見込みだ。
今回の下落を受け、市場が反応しすぎたのか、それとも高まる競争リスクを正しく織り込んだのかについて投資家の間で見方が分かれている。AI需要の継続と規律ある供給は回復を支える可能性がある一方、中国のメモリー拡大が加速すれば、株価への圧力は続くかもしれない。
当面、投資家は、競争と供給動向が引き続き主要リスクとなる変化する世界の半導体環境の中で、SanDiskがどのように対応していくかに注目している。