UBSが6億4,100万ドル規模の持ち株拡大、Realty Income(O)への影響は
重要ポイント
- •Realty Incomeの第2四半期売上高は15億5,000万ドルで前年同期比9.7%増となり、アナリストコンセンサスの14億ドルを上回った。EPS1.09ドルは予想と一致。
- •UBSアセット・マネジメントは第2四半期にRealty Incomeの保有株を22,000%超増やし、約6億4,160万ドル相当の1,035万株のポジションを構築した。
- •同社は1969年以来674回連続で月次配当を支払い、1994年のNYSE上場以降135回の増配を実施している。
- •次回の月次配当は1株あたり0.271ドルで9月15日に支払われ、年利回りは約5.2%となる。
- •Realty Incomeは今年発表したCloud Capitalとの戦略的パートナーシップを通じて、60億ドル超をデータセンター投資に投入する。

主要ポイント
Realty Incomeは1969年以来、674回連続の月次配当支払いを維持しており、1994年の株式公開以降に135回の増配を実施している。
UBSアセット・マネジメントは第2四半期に保有株を22,000%超という大幅な規模で拡大し、約6億4,160万ドル相当の追加1,030万株を取得した。
第2四半期の売上高は15億5,000万ドルに達し、前年同期比9.7%増。EPS1.09ドルはアナリスト予想と一致した。
同REITは9月15日に支払う1株あたり0.271ドルの月次配当を宣言し、年利回りは約5.2%となっている。
ウォール街のコンセンサスは「中立的な買い(Moderate Buy)」寄りで、アナリストの平均目標株価は67.42ドルに対し、現在の株価水準は62ドルとなっている。
Realty Incomeの株価は金曜日の取引を62.03ドルで開始し、50日移動平均63.31ドルと200日移動平均63.16ドルをいずれも下回って推移している。同REITの時価総額は586億9,000万ドル、PERは45.28倍で、過去1年の株価レンジは55.86ドルから67.93ドルとなっている。
第2四半期の業績
8月5日、同REITは第2四半期の決算を発表した。売上高は15億5,000万ドルで、アナリストのコンセンサスである14億ドルを大きく上回った。EPSは1.09ドルとなり、ウォール街の予想に正確に一致するとともに、前年同期の1.05ドルから改善した。
経営陣は2026年度のガイダンスを発表し、EPSは4.44ドルから4.45ドルの範囲を見込んでいる。アナリストは通期で1株あたり4.43ドルを現在予測している。
UBSが主導する機関投資家の買い波
UBSアセット・マネジメントは、今四半期で最も注目された機関投資家の動きの一つを実行した。同社はRealty Incomeの保有株を22,000%超拡大し、1,030万株を追加取得した。総保有株数は現在1,035万株で、推定価値は6億4,160万ドル、持株比率は1.09%に相当する。
他の機関投資家も買いを強めている。Danske Bankは第4四半期に保有株を20.3%増やした。Nomura Asset Managementは0.7%、Mitsubishi UFJ Asset Managementは5.4%それぞれ持ち株を拡大した。機関投資家全体では発行済株式の70.81%を保有している。
この種の機関投資家の資金流入は、REIT投資家が注目する一般的なシグナルである。Realty Incomeのようなネットリース方式の不動産所有者は、長期契約のもと運営コストの大部分をテナントが負担する単一テナント物件を貸し出しており、安定したキャッシュフローを重視する大型資産運用会社のインカム志向ポートフォリオにとって魅力がある。また、高い保有集中度は、会社の意思決定に対する大きな議決権の影響力も意味する。
中断なき配当の歩み
Realty Incomeは1969年の設立以来、674回連続で月次配当を支払っており、これは公開企業の中で最も長い記録のある月次配当支払い履歴である。
1994年のニューヨーク証券取引所上場以来、同社は135回の増配を実施し、その中には115四半期連続の増配も含まれる。月次配当はこの期間、年率4.1%の複利で拡大してきた。通常は四半期配当が一般的なREITの中では珍しいこの月次支払いの仕組みは、配当志向の投資家の間で頻繁に言及される同社の特徴となっている。
次回の配当は1株あたり0.271ドルで、8月31日時点の株主名簿に記載された株主に対し9月15日に支払われる。権利落ち日も8月31日である。年利回りは約5.2%となっている。
純利益ベースの配当性向は237.23%となるが、同REITは修正後運用キャッシュフロー(AFFO)を基準に配当を評価しており、この指標では配当性向は75%未満に抑えられている。これはREITにとって標準的な手法であり、不動産の減価償却がGAAP上の純利益を、物件が実際に生み出すキャッシュに対して押し下げるためである。
ウォール街の見方と目標株価
アナリストの見方は概して好意的である。Freedom Capitalは5月に「保有」から「強い買い」へ格上げした。Royal Bank of Canadaは「アウトパフォーム」評価と70.00ドルの目標株価を付している。Stifel Nicolausは70.75ドルの目標株価を維持。Robert W. Bairdは「中立」評価で目標株価を64.00ドルから65.00ドルに引き上げ、Mizuhoも同様に「中立」評価で66.00ドルを見込んでいる。
MarketBeatが追跡する17人のアナリストのうち、1人が「強い買い」、8人が「買い」、7人が「保有」、1人が「売り」を推奨している。コンセンサス目標株価の67.42ドルは、金曜日の始値から約9%の上昇余地を示している。
中核ポートフォリオに加え、Realty Incomeは今年初めにCloud Capitalとの戦略的パートナーシップを発表し、60億ドル超をデータセンター投資に投入する意向を示した。これは従来の小売・工業用不動産保有に加わる新たな成長路線であり、近年、上場不動産会社から大きな資金コミットメントが集まっているデジタルインフラ分野へ拡大するREITが増える中で、同社もその一角を占めることになった。