REA GroupがFY26予想を上回るも、今後の掲載件数減少を警告
重要ポイント
- •REA Groupのコア税後純利益はFY26に前年比15%増の6億505万ドルとなり、収益は7%増の17億9000万ドル、コアEBITDAは12%増の10億9000万ドルに成長した。
- •完全フランク付きの期末配当は1株あたり1.73ドルと発表され、FY26の年間配当総額は1株あたり2.97ドルとなり、前年比25%の増加となった。
- •全国の住宅購入向け掲載件数はFY26で横ばいとなり、1~3%減という従来ガイダンスを上回った。住宅購入向け掲載利回りはプレミアム広告製品への持続的な需要により13%成長した。
- •REAはFY27の住宅購入向け掲載件数を横ばいから低い一桁台の減少とガイダンスした。シドニーとメルボルンの合計掲載件数は7月にすでに16%減少した一方、ブリスベン、パース、アデレードは13%の増加を記録した。
- •REAはインドのHousing.comをAurum PropTechに売却しつつ24.9%の持分を保有することを確認し、米国のrealtor.comを運営するMove, Inc.の約20%の持分も引き続き保有している。

REA Group(ASX:REA)は、市場予想を上回る通期業績を発表し、配当を25%引き上げ、自社の掲載件数ガイダンスを上回った。一方で、オーストラリア最大の不動産広告企業はFY27において住宅市場が緩やかになる可能性があるとの見方を示した。
realestate.com.auを運営する同社は、FY26のコア税後純利益が6億505万ドルとなり、前年比15%の増加となり、アナリスト予想を上回った。収益は7%増の17億9000万ドル、コアEBITDAは12%増の10億9000万ドルとなった。オーストラリアの不動産ポータル二大病の一つにおけるREAの優位性は、主にDomain Group(ASX:DHG)と競合する環境において、取引量が減少しても収益成長を支える強力な価格決定力をこれまでにもたらしてきた。
株主には完全フランク付きの期末配当として1株あたり1.73ドルが支払われ、FY26の年間配当総額は1株あたり2.97ドルとなる。
厳しい住宅市場環境の中、全国の住宅購入向け掲載件数は通年で横ばいとなり、1~3%の減少を見込んでいた自社の従来ガイダンスを上回った。また、REAはプレミアム広告製品に対する持続的な需要を背景に、住宅購入向け掲載利回り(Residential Buy yield)で13%の成長を達成した。
今後の見通しについては、同社は掲載件数が引き続き圧力を受けることを予想している。FY27の全国住宅購入向け掲載件数は横ばいから低い一桁台の減少と見込んでおり、7月の掲載件数はすでに前年同月比で2%減少して推移している。
特にシドニーとメルボルンでの弱さが顕著で、両都市の合計掲載件数は7月に16%減少した。一方、ブリスベン、パース、アデレードは同期間に13%の掲載件数増加を記録した。この格差は、近年の Australian housing trends において、規模の小さな州都がシドニーやメルボルンなどの大都市を価格上昇と取引活動の両面で上回るというより広範な傾向と一致している。
REAは掲載件数の増加に依存するのではなく、価格戦略を通じて収益成長を牽引する方針である。住宅購入向け掲載利回りはFY27に低い二桁台の成長が見込まれ、Premiere+の価格引き上げ8%とプレミアム広告製品の継続的な普及が下支えする。
最高経営責任者のCameron McIntyre氏は、市場環境が軟化する中でも同社のオーディエンスが重要な競争優位性であり続けていると強調した。
「FY26において、これまで以上に多くのオーストラリア人が不動産のニーズにおいてrealestate.com.auを信頼し、月間平均訪問者数は過去最高の1270万人を記録しました」とMcIntyre氏は述べた。
同氏はまた、人工知能を長期的な成長機会として位置づけ、REAのオーディエンス、独自のデータ、製品パイプラインが今後の成長に向けた強固な基盤を提供していると指摘した。ただし、AI取り組みによる金銭的貢献については開示しなかった。
国際ポートフォリオについて、REAはインドのHousing.comをAurum PropTechに売却し、24.9%の持分を保有することを確認した。同社はまた、米国のrealtor.comを運営するMove, Inc.の約20%の持分を引き続き保有している。
REA Groupの株価は当日3.80%高となり、1株あたり172.64ドルで取引された。