Wealth Within:セクターのモメンタム回復で注目のASXレアアース株3銘柄
重要ポイント
- •磁石用金属のネオジムとプラセオジム(NdPr)の価格は、レアアース生産者の収益性を左右する主要な要因である。
- •中国は2025年、中質・重質レアアースの一部を対象とする輸出ライセンス要件を導入し、中国以外の供給源への世界的な関心を高めた。
- •Lynas Rare Earthsは西オーストラリアの高品位鉱床であるMt Weld鉱山を運営し、マレーシアで処理を行い、カルグーリーでクラッキング&リーチングプラントを建設中である。同社は米国防総省から資金支援も受けている。
- •Lindian Resourcesはマラウイの高品位Kangankundeプロジェクトを開発している。同鉱床はトリウムとウランの含有量が低く処理面での優位性があり、同社は生産段階への移行を進めている。
- •St George Miningは、世界のニオブ産出量の大部分を供給するブラジルで、レアアース・ニオブプロジェクトを推進している。

レアアース(希土類)株は2025年に投資家の注目を集め、同セクターは再び勢いを取り戻す兆しを見せている。Wealth WithinのFilip Tortevski氏とシニアアナリストのPedro Banales氏は、最近の動画の中で、有望なテクニカル・フォームを示し、強力な業界の追い風を受けているASX上場のレアアース企業3社を分析した。
レアアース元素は、ランタノイド15元素にスカンジウムとイットリウムを加えた17種類の金属元素からなるグループで、高性能永久磁石、電動モーター、風力タービン、民生用電子機器、各種防衛技術に不可欠な素材である。商業面での関心は主にネオジムとプラセオジム(NdPr)という磁石用金属に集まっており、その価格は同セクターにおける生産者の収益構造を左右する重要な要素となっている。中国が2025年に中質・重質レアアースの一部を対象として導入した輸出ライセンス要件を含め、世界のレアアース供給への統制を強める中、人工知能(AI)、防衛、ロボティクス、先進製造といった産業からの需要拡大が、代替供給源への関心を一層高めている。レアアース採掘、とりわけサプライチェーンの精錬・加工段階における中国の支配的地位は、中国国外の生産者の戦略的重要性を高め、米国をはじめとする各国政府による中国国外での処理能力構築への資金支援につながっている。オーストラリアはこの世界的な構造変化の中心に位置し、同国のレアアース企業は業界成長の次の段階における主要プレーヤーとしての地位を築いている。
Lynas Rare Earths(ASX:LYC)
議論はまず、オーストラリア最大のレアアース生産者であり、中国以外では最も重要な供給者の一角であるLynas Rare Earthsから始まる。同社は、世界で最も高品位なレアアース鉱床の一つとされる西オーストラリアのMt Weld(マウント・ウェルド)鉱山を運営し、マレーシアでも処理事業を展開している。さらに、処理工程の初段階をオーストラリア国内に移すため、カルグーリーで新たなクラッキング&リーチング(破砕・浸出)プラントを建設している。また、西側諸国が中国以外での重質レアアース分離能力の確立を進める中、Lynasは米国防総省から資金支援を受けている。アナリストは、同社株が重要な長期サポートラインを維持している状況や、現在のチャート構造が再び上昇局面を示唆する可能性がある理由を検証している。
Lindian Resources(ASX:LIN)
続いて、マラウイのKangankunde(カンガンクンデ)レアアースプロジェクトを開発するLindian Resourcesも検討対象となっている。Kangankundeは高品位鉱床であり、同社はトリウムおよびウラン含有量の低さを、多くのレアアースプロジェクトと比べた場合の処理面での優位性として強調している。アナリストは、同社が生産段階へと移行しつつあること、また同社を取り巻く市場関心が高まっていることを指摘している。
St George Mining(ASX:SGQ)
最後に、チームはブラジルでレアアース・ニオブプロジェクトを推進するSt George Miningをレビューしている。ニオブは主に高強度鋼の合金や超合金に用いられる耐火金属で、ブラジルは世界のニオブ生産の大部分を供給している。この生産の集中が、同国における新たな供給源の可能性への関心を呼んでいる。アナリストによれば、投資家の関心の高まりと市場参加の改善を背景に、同社株はこのセクターを注視する投資家にとって興味深い投機的な機会を提示しているという。
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