OpenAIの次期モデル「Astra」、予測市場では9月末までのリリースが本命に
重要ポイント
- •OpenAIは、内部テストでAstraがエージェント型コーディングとサイバーセキュリティにおける高度な能力を示し、安全性フレームワーク上クリティカルと排除できなかったと発表した。
- •同社は8月7日、サイバーセキュリティリスクを理由にAstraの展開を減速させた。
- •Polymarketのトレーダーは9月15日までのリリースに約59%、9月30日までに約72%の確率を示している。
- •Myriadのトレーダーも9月30日を最有力期限とみており、同日に対する確率は31%となっている。
- •OpenAIは公開リリース日を発表しておらず、同社はAstraがHugging Faceのエクスプロイトインシデントには関与していないと述べた。

OpenAIは8月7日、内部テストで「Critical(重大)」レベルのサイバー能力を排除できないことが確認されたため、Astraの展開を減速させたと発表した。
予測市場のトレーダーたちは、Astraが9月30日までにリリースされるとの賭けに大きく乗っている。
報道によればOpenAIのGPT-6とされるこのモデルには、公開リリース日が設定されていない。
OpenAIが安全性およびサイバーセキュリティのテストをめぐり公に慎重姿勢を示す中でも、予測市場のトレーダーたちは、同社が次の主力AIモデルを準備していると確信しているようだ。
OpenAIの次期モデルAstra(GPT-6の社内名称)の最も可能性の高いリリース日を追跡するPolymarketの市場では、9月15日までのローンチ確率が59%、月末まででは約72%となっている。
こうした自信は、OpenAI自身が今月初めに取った対応とは逆行している。同社は8月7日、サイバーセキュリティリスクを理由にAstraのリリースを減速させたと発表した。OpenAI自身のプレパドネス(準備状況)開示によれば、Astraの内部評価では「エージェント型コーディングとサイバーセキュリティにおける重大な進展」が示され、同社は安全性フレームワーク上「クリティカルなサイバー能力を排除できない」と結論づけた。
OpenAIの定義によれば、Critical(重大)しきい値に達したモデルは、人間の助けを借りずに、多くの堅牢化されたシステムにわたって機能するゼロデイエクスプロイトを発見し、構築できる可能性がある。
そうした慎重さにもかかわらず、Polymarketのオッズは依然として近期のリリースを有利視している。9月15日契約は出来高約27,600ドルで確率59%、9月30日契約は出来高35,600ドルで約72%となっている。別の「どの週にリリースされるか」市場では、8月31日~9月6日の期間が39%で本命とされている。OpenAIはリリース日を発表していないため、これらの契約は同社自身の発表に基づいて決着する。
Decryptの親会社Dastanが運営する予測市場Myriadでも、高いオッズはGPT-6の最有力期限として9月30日を示している。Myriadのトレーダーは9月末に31%、9月15日に19%、そして8月21日には5%の確率を示しており、この大穴賭けは上昇傾向にある。
OpenAIの慎重さとトレーダーの楽観とのギャップは、この市場では珍しくない。予測市場は今年、Polymarketのリード拡大に伴い週間出来高20億ドルに達し、OpenAIのローンチ日程は繰り返し人気の的となってきた。7月には、GPT-6が9月30日までに公開される確率は約78%だった。
OpenAIの投稿はさらに、Astraは「Hugging Faceのエクスプロイトには関与していなかった」と述べた。同社は、いまだ完全に安全性テストができないとするシステムをどうリリースするかを検討する中で、このモデルを最近のインシデントから切り離した。