NYK、MidOcean Energyへの出資によりLNGバリューチェーンの地位を強化
重要ポイント
- •NYKは、米国の機関投資家EIGが設立・運営し、複数の豪州LNGプロジェクトへの持分を保有する英国拠点のLNG企業MidOcean Energyに出資する。
- •今回の投資は三菱商事が設立したDGMOを通じて実行され、取引完了後、DGMOは三菱商事とNYKの共同所有企業となる。
- •株式の引受は2026年8月から9月の間に完了する予定である。
- •NYKはLNG海上輸送に特化したMidOcean Energyとの戦略的パートナーシップの確立を予定している。
- •今回の投資は、Wheatstone LNGおよびCameron LNGプロジェクトへの既往投資、LNG燃料船輸送やバンカリング事業への投資に続く、LNGバリューチェーン全体にわたるNYKの継続的な事業拡大を示すものである。

日本の大手海運会社である日本郵船(NYK)は、英国を拠点とする液化天然ガス(LNG)企業MidOcean Energyに出資しました。MidOcean Energyは、エネルギーおよびインフラセクターを専門とする米国の機関投資家であるEIGによって設立・運営されています。MidOcean Energyは複数の豪州LNGプロジェクトへの持分を保有しており、2022年にEIGによって設立された後、東京ガスからLNG関連の上流および液化権益を取得しました。この取引は、機関投資家の間でLNGインフラへのエクスポージャーに対する関心が高まっていることを浮き彫りにするものでした。
今回の投資は、2023年に三菱商事が設立したDiamond Gas MidOcean Limited(DGMO)を通じて実行されます。NYKはDGMOの第三者割当増資により発行される全株式を引き受ける予定です。取引完了後、DGMOは三菱商事とNYKの共同所有企業として運営される見込みです。この構造は、LNG物流とトレードにおける日本の2つの主要企業を、上流投資を目的とした共通の車両の下に統合するものであり、LNGバリューチェーンの全体にわたり地位を強化しようとする日本企業の垂直統合というより広範なトレンドを反映しています。
株式の引受は2026年8月から9月の間に完了する予定です。
NYKは株式投資と並行して、LNG海上輸送に重点を置いたMidOcean Energyとの戦略的パートナーシップを形成する方針です。同社はMidOcean EnergyのLNGバリューチェーンのさらなる発展を支援することを目指しています。世界最大のLNG輸入国の一角を占める日本にとって、液化・輸送・流通インフラへの統合的なアクセス確保は重要な戦略的優先事項となっており、特に近年の欧州のエネルギー調達の変化に伴いグローバルなLNG貿易フローが変化する中でその重要性を増しています。
今回の動きは、NYKのLNGバリューチェーンにわたる継続的な事業拡大を示すものです。同社はこれまでにWheatstone LNGおよびCameron LNGプロジェクトへの投資をはじめ、LNG燃料船の輸送やLNGバンカリング事業にも投資を行ってきました。
出典:Splash247