ニューヨーク連銀の調査:1年先のインフレ期待は3.6%に低下
重要ポイント
- •最新調査では、1年先のインフレ期待が前月の3.7%から3.6%に低下したが、なおFRBの2%目標を上回っている。
- •3年先と5年先のインフレ期待は、それぞれ3.3%と3.0%で横ばいとなり、長期的な見通しの安定を示した。
- •消費者は、現在および将来の個人の家計状況について、前回調査時よりも前向きな見方を示した。
- •調査対象世帯の労働市場見通しはまちまちで、明確な方向感は見られなかった。
- •ニューヨーク連銀の消費者期待調査は、約1,300人の米国世帯主を毎月調査しており、他の消費者調査とともに金融政策の検討材料として用いられている。

ニューヨーク連銀の消費者期待調査:1年先のインフレ期待は3.6%に低下
ニューヨーク連邦準備銀行は最新の消費者期待調査を公表し、米国世帯の短期インフレ期待が小幅に低下したことを示した。
主なポイント
- 1年先のインフレ期待: 3.6%、前月の3.7%から低下
- 3年先のインフレ期待: 3.3%で横ばい
- 5年先のインフレ期待: 3.0%で横ばい
- 個人の家計: 現在と将来の家計状況について、消費者の見方が改善
- 労働市場の見通し: 方向感が分かれ、明確な変化はなし
調査結果は、市場予想と比べて大きなサプライズはなかった。1年先の指標はわずかに低下したものの、なお連邦準備制度理事会(FRB)の2%のインフレ目標を上回っている。一方で、3年先と5年先の指標が安定していたことは、長期インフレ期待がしっかりと定着しているというFRBの見方と整合的であり、政策当局がインフレ圧力の持続性を評価する際に重視する重要な条件となっている。
調査について
ニューヨーク連銀の消費者期待調査は、米国の世帯主を対象とした月次のインターネット調査である。2013年6月に開始され、約1,300人の回答者によるローテーション方式のパネル設計を採用し、インフレ、労働市場、家計、与信アクセスに関する消費者の見方を調べている。FRBは、この調査を金融政策の検討材料として注視している。期待インフレがしっかりと定着していることは、FRBの二重の使命である物価安定と最大雇用の達成に不可欠と考えられているためである。SCEは、ミシガン大学消費者調査など他の消費者調査と並び、政策当局が家計のインフレ心理を把握する際に参照する複数の指標の一つである。
データは2026年8月7日に公表された。
出典: InvestingLive