ニュース株式Nvidia株の9月見通し:注目すべき主要材料

Nvidia株の9月見通し:注目すべき主要材料

著者: The Market Periodical·

重要ポイント

  • Nvidiaの第2四半期売上高は960億ドル超となり、従来見通しの約920億ドルを上回り、第3四半期売上高見通しは1060億ドルに引き上げられた。
  • Broadcomは今週決算を発表予定で、OpenAIとのカスタムチップ提携はNvidiaのGPUとの競争を示す手がかりとして注目される。
  • Oracleは金曜日に決算を発表し、5000億ドル規模のProject Stargateでの役割からAIデータセンター需要の指標として見られている。
  • Nvidiaは少量のH200チップの中国向け出荷を開始したが、長年の米国輸出規制を背景にこれらの売上は見通しに含めていない。
  • Nvidiaは23.6%のフィボナッチ・リトレースメント水準を下回りつつも214ドルのサポートを維持しており、注目水準は200ドルのサポートと236ドルのレジスタンスだ。
Nvidia株の9月見通し:注目すべき主要材料

Nvidia株はここ数か月で値動きが不安定となり、市場全体に劣後している。OracleやBroadcomなどの企業決算、そして習近平国家主席の米国訪問を受けて、同株は反応する見通しだ。

Nvidia株は、同社が好調な決算を発表した後も、8月は市場に後れを取り、軟調に推移した。NVDAは217ドルで取引されており、今月の高値から約6%下落している。S&P 500の中でも大きな組み入れ比率を持つ銘柄であるだけに、その動きは広範な市場指数に大きな影響を及ぼす。9月には、株価を動かしうる複数の材料が控えている。

主要AI企業の決算に注目

NVDA株は、好調な業績発表と上方修正にもかかわらず、急落した。第2四半期売上高は960億ドル超に達し、従来の約920億ドルという見通しを大きく上回った。経営陣は見通しも引き上げ、第3四半期売上高が1060億ドルに達すると示した。この見通しには中国向け事業の潜在的な売上は含まれておらず、実際の数値は予想を上回る可能性がある。

現在、市場の関心は人工知能業界の主要企業の決算に移っている。時価総額1.75兆ドルの巨人Broadcomは、今週火曜日に決算を発表する予定だ。OpenAIとの大型提携があるため、この結果は重要だ。最近、OpenAIはBroadcomと共同開発したJalapenoチップが、いくつかの主要指標でNvidiaのBlackwellを上回ったと発表した。こうした結果は、カスタムシリコンを巡るより広い議論とも関係している。大手AI企業はNvidiaのGPU代替となる独自アクセラレータの開発を進めており、Broadcomのカスタムチップ事業に関する決算やコメントは、その競争環境を測る手がかりとして注目される。

続いて金曜日には、もう一つの重要企業であるOracleが決算を発表する。OracleはNvidiaと長年の関係があり、米国のデータセンターに5000億ドルを投じることを目指すProject Stargateの一部でもある。同社の決算は、AIデータセンター需要の強さを測る指標として注目される。Nvidiaのチップ需要の多くは、こうしたキャパシティを拡大するクラウド企業やインフラ企業を通じて発生するためだ。

高帯域幅メモリー(HBM)業界で第3位のMicronも注目企業だ。同社は9月30日に決算を発表し、事業や業界に関する追加材料を提供する。HBMはAIアクセラレータと並んで搭載される重要部品であり、Micronの決算とコメントはAIハードウェア全体のサプライチェーンの状況を示す材料となる。

習近平国家主席の米国訪問

9月にNvidia株を動かす可能性のあるもう一つの材料は、習近平国家主席の米国訪問だ。これは数年ぶりの公式訪問となる。習主席は米国との関係改善を目指しており、数か月前にトランプ氏が中国を訪問している。

両首脳はAI業界について話し合うとみられるため、この訪問ではNvidiaが注目される可能性が高い。Nvidiaは最近の声明で、少量のH200チップの中国向け出荷を開始したと述べたが、会社の見通しにはこれらの売上は含めていない。Nvidiaが中国へ最先端チップを出荷できる合意が成立すれば、同市場の大きさを踏まえると、同社にとって大きな追い風となる。米国の輸出規制により、Nvidiaの先進チップの対中販売は長年制限されており、通商政策は同社の市場機会を左右する継続的な要因となっている。

FRBの判断と米国のマクロ指標

Nvidia株は、今後発表される非農業部門雇用者数(NFP)や消費者物価関連のデータなど、米国のマクロ経済イベントにも反応する。これらの数値は、FRBが金利を判断する際の材料となる。高バリュエーションの成長株であるNvidiaは、金利見通しの変化に対して広い市場よりも敏感であり、金利上昇は将来利益の現在価値を圧縮しやすい。

先週のJackson Hole Symposiumを受け、9月15日の利上げ確率は上昇した。Kevin Warsh氏は講演で、インフレが依然として高い水準にあると指摘し、利上げが必要になる可能性を示唆した。こうした動きはNvidiaにとって逆風となる。

テクニカル分析

日足チャートでは、NVDAは230ドルの高値まで上昇した後、現在の218ドルまで反落している。この下落は、決算発表後に生じたギャップを埋めようとする局面で起きている。株価は23.6%のフィボナッチ・リトレースメント水準を下回ったが、6月と7月の高値である重要サポート214ドルは維持している。そのため、9月も神経質な値動きが続く可能性が高い。注目すべき主要なサポートとレジスタンスは、200ドルと236ドルだ。