NVIDIA(NVDA)株、AI需要による堅調な決算を背景に221ドルを付ける
重要ポイント
- •NVIDIAの2027会計年度第2四半期売上高は962億ドル(前年同期比106%増)に達し、データセンターセグメントが四半期売上の約92%にあたる890億ドルを供給した。
- •営業利益は124%増の637億ドル、粗利益率は75%となり、経営陣は第3四半期売上高を約1,080ドルと見込んでいる。
- •供給・生産能力に関するコミットメントは前四半期の1,190億ドルから2,790億ドルへ急増し、今後の供給を確保する一方で財務上の義務を増大させている。
- •BYD、吉利(Geely)、いすゞ(Isuzu)、日産(Nissan)がNVIDIAのDRIVE Hyperionプラットフォーム採用企業として発表され、同社の自動車・自動運転分野への展開が拡大した。
- •ヘッジファンドの保有は第1四半期の275ファンドから第2四半期には285ファンドに増加し、合計保有額は838.9億ドルから946.7億ドルへ拡大した。

NVIDIA Corporation(NVDA)株は2.23%高の221.30ドル(+4.83ドル)まで上昇し、AIコンピューティング能力への強い需要が市場の勢いを支えた。株価は昼前に約218ドルまで売り込まれた後、切り返して取引中に221ドルの水準を回復した。
この上昇は、記録的なAI需要とデータセンター売上の大幅増を示したNVIDIAの最新決算発表を受けたもの。決算内容と拡大を続けるデータセンター事業は、同社のAI半導体市場における地位を改めて強調した。データセンター売上が業績の大半を占めるなか、今回の報告はAIコンピューティング能力がテクノロジー業界全体でどれほど速く吸収されているかを測る指標となる。
AI需要の拡大に伴いデータセンター収益が急増
NVIDIAの2027会計年度第2四半期売上高は962億ドルで、前年同期から106%増加した。データセンター部門は890億ドルを計上し、四半期売上全体の約92%を占めた。この業績は、テクノロジー業界全体でのコンピューティングインフラおよび高性能プロセッサーへの継続的な支出を反映している。
収益性も売上の伸びに合わせて強化された。営業利益は124%増の637億ドルとなり、粗利益率は75%を記録し、半導体事業の高い収益力が浮き彫りとなった。また、NVIDIAは第3四半期売上高を約1,080億ドル(変動幅2%程度)と見込んでおり、次回決算の具体的なベンチマークとなる数字だ。
上半期の営業キャッシュフローは744億ドルに達し、事業拡大を財務面から支えている。一方、供給・生産能力に関するコミットメントは前四半期の1,190億ドルから大幅に増加し、2,790億ドルとなった。これらのコミットメントは生産能力と今後の供給を確保する一方、同社の財務上の義務を増大させている。こうしたコミットメントが今後の四半期でどれだけ納入されたハウェアと計上収益に転換されるかは、AI関連需要が現在の規模で維持されるかを測る指標となる。
NVIDIA、自動運転パートナーシップを拡大
データセンターの枠を超え、NVIDIAは自動車コンピューティングおよび自動運転技術分野での存在感を拡大し続けている。同社は車両自動化、センサー処理、走行システムを支えるプロセッサーとソフトウェアプラットフォームを供給しており、DRIVE Hyperionプラットフォームは先進的な車両機能を開発するメーカー向けにコンピューティング技術を提供する。
3月、NVIDIAはBYD、吉利(Geely)、いすゞ自動車(Isuzu)、日産自動車(Nissan)をDRIVE Hyperionプラットフォームの採用企業として発表した。これらのパートナーシップにより、同社の自動車技術ネットワークが複数の大手車両メーカーに広がり、同プラットフォームは自動航行や車両システム開発に必要なコンピューティング処理を支える。
NVIDIAの自動車事業は、確立されたデータセンター事業と比べると依然としてかなり小規模だ。そのため、同社の財務業績は主にAIプロセッサーとコンピューティングインフラへの需要に依存し続けている。とはいえ、自動車パートナーシップは、メーカーがより高度な運転技術を開発するなかで追加の商用機会を提供しており、BYD、吉利、いすゞ、日産による今後の導入進捗は、自動車セグメントがより重要な収益源へと成長するか否かを示すことになる。
決算の高い成長を反映するバリュエーション
NVIDIAは実績株価収益率28.51倍、予想株価収益率で約24.88倍で取引されている。予想PERはテクノロジーセクターの中央値21.01倍を上回るものの、利益の拡大により、過去の期間と比べてバリュエーション倍率は低下している。2025年7月31日時点でNVIDIAの予想PERは39.84倍だったが、2026年7月には22.88倍となった。この倍率をセクター中央値と照らして追跡することで、NVIDIAのバリュエーションを業界他社と長期的に比較する一貫した物差しとなる。
また、同社に対するヘッジファンドの保有は、第1四半期の275ファンドから第2四半期には285ファンドに増加した。合計保有額は838.9億ドルから946.7億ドルへ上昇し、機関投資家のエクスポージャー拡大を反映している。
NVIDIAの利益成長は、高性能AIコンピューティング製品への需要拡大に引き続き支えられている。高い利益率、キャッシュ創出力、売上拡大は、同社の半導体事業の財務的規模を示している。一方、自動運転パートナーシップはデータセンターを超えた事業の裾野を広げ、新興コンピューティング市場における存在感を強めている。
本記事は、Blockonomiが当初公開したレポートに基づくものです:NVIDIA (NVDA) Stock: Hits $221 as AI Demand Supports Strong Earnings。