北朝鮮のインターネット、DDoSサイバー攻撃を受けたとネットワーク監視会社Kentikが発表
重要ポイント
- •Kentikの分析によると、火曜日に始まった32時間にわたり北朝鮮の国営ウェブサイトを混乱させた断続的な障害の背景には、DDoSサイバー攻撃があった可能性が高いという。
- •韓国メディアによると、外務省や国営通信社KCNAを含む.kpドメインの公式サイト40件以上が断続的にアクセス不能となった。
- •Kentikのダグ・マドリー氏によると、攻撃トラフィックはベトナムやベネズエラなどが発生源だが、データから実行者を特定することはできないという。
- •現地メディアが引用した韓国の治安専門家は、北朝鮮の不安定な電力供給が障害の一因となった可能性があると指摘した。
- •国の承認した一部の利用者のみがアクセスできる北朝鮮の厳格に管理されたインターネットは、2014年末にもソニー・ピクチャーズのコメディ映画をめぐる騒動の中で、数時間にわたる完全な障害を経験している。

ソウル発 — 今週、北朝鮮で断続的なインターネット障害が発生し、この閉鎖的な国の国営ウェブサイト複数がオフラインになった件について、米ネットワーク監視会社Kentikの分析により、サイバー攻撃が原因である可能性が高いことが分かった。
Kentikのインターネット分析ディレクター、ダグ・マドリー氏は金曜日、ロイターに対し、火曜日に始まった32時間にわたる障害で北朝鮮の複数のウェブサイトが停止するのと同時に、ベトナムやフィリピンなどからのトラフィックの波が北朝鮮のインターネットに複数回押し寄せたと述べた。
「このトラフィックはすべて同時に始まり、ベトナムとベネズエラから来ています。これは明らかにDDoS(分散型サービス拒否)攻撃です」と同氏は述べた。
DDoS攻撃は、多数の送信元から一度に大量のトラフィックを標的へ送り付けることで標的を圧迫し、ネットワークが正規のユーザーに応答できなくなる攻撃手法だ。
Kentikのデータによると、トラフィックの急激な急増は火曜日の現地時間午前11時頃(0201 GMT)に始まった。ただし、このデータから攻撃の実行者を特定することはできず、Kentikが分析したのは北朝鮮に向けられたトラフィックの一部のみだとマドリー氏は述べた。
韓国メディアによると、今回の障害では、外務省や国営通信社KCNAを含む、同国の.kpドメインを使用する公式サイト40件以上が影響を受けた。.kpサイトは開かれたインターネット上における北朝鮮の限られた存在の中核を占めているため、この障害により、政府の主要なオンラインチャネルへの外部からのスが断続的に遮断された。韓国メディアはまた、北朝鮮の不安定な電力供給が一因となった可能性があると治安専門家が指摘していたとも伝えた。
今回の障害は、週の後半に明らかになったPHPプログラミング言語の脆弱性に起因する世界的なインターネット問題とは無関係とみられる。
北朝鮮の厳しく管理されたインターネットネットワークは、国の承認した一部の利用者のみがアクセスでき、国民の大半は光明星(Kwangmyong)と呼ばれる別の国内イントラネットを利用しているが、これまでにも機能停止に陥ったことがある。2014年末、北朝鮮の指導者・金正恩氏の暗殺を描いた架空のストーリーのソニー・ピクチャーズのコメディ映画をめぐる騒動の後、同国は数時間にわたる完全なインターネット障害を経験した。
— ロイター