NBAがCFTCと覚書を締結、KalshiとPolymarketを「優先」予測市場に指定
重要ポイント
- •NBAはKalshiとPolymarketを優先予測市場に指定し、NBA関連イベントに連動する契約のリーグ主要プラットフォームとした。
- •CFTCとの覚書により、バスケットボール関連市場の公正性を守るための情報共有と定期的な協議のチャネルが構築された。
- •今回の合意では、NBAおよび球団関係者のリーグ試合に関する取引が禁止され、両プラットフォームには不審な取引の報告と調査への協力が義務付けられた。
- •NBAは今年、CFTCと合意をんだ3つ目の主要スポーツリーグであり、3月のMLB、5月のNHLに続くものである。
- •この発表は、元ガードのマリク・ビーズリーをめぐる司法取引の協議やテリー・ロージアーの逮捕に係る事件など、進行中の連邦賭博捜査の最中に行われた。

NBAはKalshiとPolymarketを「優先」予測市場に指定し、NBAの試合に連動するすべての取引が規制下に置かれるよう、米商品先物取引委員会(CFTC)と覚書(MOU)を締結した。リーグと規制当局が共同で発表したものである。
同日に発表された2つの合意
今回の発表は、商業的な取り決めと規制面での取り決めを組み合わせたものだ。商業面では、KalshiとPolymarketが、リーグ関連イベントに連動する予測市場契約のNBA主要プラットフォームとなる。
予測市場では、ユーザーが現実のイベントの結果に関する契約を取引できる。州ごとにライセンスを取得する従来のスポーツブックと異なり、これらのプラットフォームは連邦レベルでCFTCが監督する市場で運営されており、CFTCはリーグと直接合意を結ぶ機関でもある。
規制面の取り決めでは、NBAとCFTCは、バスケットボール関連市場の公正性を守るため、情報を共有し定期的に協議を行うことで合意した。
FTCのマイケル・S・セリグ委員長は、この合意がプロスポーツリーグとの協力拡大の一環であると述べた。NBAは、インサイダー取引、詐欺、その他の予測市場の濫用からユーザーを守る取り組みにおいて、NHLおよびメジャーリーグベースボール(MLB)に加わることになる。セリグ委員長は、当局と協力したNBAコミッショナーのアダム・シルバーにも感謝の意を示した。
濫用を防ぐために設計された規則
今回の合意には安全対策も伴う。Yahoo SportsがAP通信に基づき報じたところによると、NBAはKalshiとPolymarketが試合に関して提供できる契約の種類を制限するという。NBAおよび球団のスタッフはリーグの試合に関する取引が禁止され、両プラットフォームには不審な取引の報告と、不審な取引の調査期間中の情報共有が義務付けられる。
NBAのメディア配信・パートナーシップ責任者であるスコット・カウフマン=ロス氏は、こうした活動を未規制のまま放置するよりも規制下に置く方が望ましいと述べた。AP通信に対し、同氏は「当リーグの試合に賭ける、取引する、あるいはファンタジーゲームを楽しむのであれば、未規制よりも規制されていた方が良い」と語った。
NBAはまた、スポーツブックパートナーと連携して異常な賭け行為をすでに把握しており、この協力を通じて過去にも不審なパターンを検出してきたと説明した。今回のMOUは、その監視手法を予測市場に拡大し、リーグにこれらのプラットフォームを監督する連邦規制当局への直接の窓口を与えるものである。
CFTCとリーグの合意の流れ
NBAは今年、FTCと合意を結んだ3つ目の主要スポーツリーグとなる。最初はメジャーリーグベースボールで、2026年3月19日に協定を締結した。CFTCはこの協定を、プロスポーツリーグとの初めての同種合意と位置付けている。この取り決めにより、両者は情報を共有し、野球に関連する契約について協力することが可能になった。
NHLは2026年5月21日に協定を締結し、両者は公正性の問題について協議し、情報を非公開で交換する担当者を指名した。
NBAも今週の合意前にCFTCに接触していた。2025年5月1日付で当時のカロライン・D・パム暫定委員長に宛てた書簡の中で、NBA副社長兼法務担当副総顧問のアレクサンドラ・ロス氏は、競技の公正性の保護がリーグの最優先事項であると述べていた。
賭博捜査に重なる時期
この発表は、現役および元NBA選手を巻き込む賭博事件の調査に連邦捜査官が本格的に取り組む時期と重なっている。Yahoo Sportsの報道によると、元NBAガードのマリク・ビーズリーは、2023-24シーズン中の自身のプレーに関連するとされる不祥事をめぐり、司法省と司法取引の可能性について協議中とされている。
リーグはまた、2025年10月23日のテリー・ロージアー逮捕につながった捜査の影響にも対処している。
司法取合の協議とロージアーの逮捕に由来する事件はいずれも係争中であり、NBAの制限の対象となる具体的な契約種別は公表されていない。
MOUそのものは、CFTCに新たな執行権限を与えるものではなく、情報共有と定期的な連絡に焦点を当てている。双方の狙いは、プロバスケットボールに関連する市場を公正かつ透明に保つことである。