天然ガス先物は足場を固める、電力向け需要とLNG需要は堅調維持
重要ポイント
- •10月限のNymex天然ガス契約は、月曜の序盤の売りを反転して $2.90/MMBtu を上回った。
- •NGIのモデルは、次回のEIA週間報告で31 Bcfの在庫積み増しを示している。
- •堅調な電力向け需要、強いLNG向けフィードガス需要、晩夏の暑さが、Lower 48の高水準生産と十分な在庫への懸念を相殺している。
- •ガルフコーストのLNG輸出能力拡大により、フィードガス供給は米国ガス消費の重要な柱となり、国内価格は世界市場との連動性を強めている。
- •最新セッションの現物ガス価格は地域ごとにまちまちで、気象、パイプライン流量、供給条件の違いを反映した。

月曜昼前後、天然ガス先物は序盤の売りを反転して上昇した。一方、現物価格はまちまちだった。強い電力向け需要、堅調なLNG向けフィードガス需要、そして晩夏のさらなる暑さが相場を支えたが、Lower 48 の生産は依然として高水準だった。
この日の主な動きは以下の通り。
- 10月限のNymex契約は $2.90/MMBtu を回復した。
- NGIのモデルは、次回の報告で31 Bcfの在庫積み増しを示している。
今回の持ち直しは、米国天然ガス市場を形作っている綱引きを浮き彫りにしている。冷房需要とLNG輸出基地への安定したフィードガス供給に支えられた足元の堅調な消費が、国内生産の高止まりと、秋の肩季節入りを前にした十分な在庫水準への懸念を相殺している。
近年、ガルフコースト沿いのLNG輸出能力が拡大したことで、フィードガス需要は米国消費の一段と重要な柱になっている。これにより、国内価格は世界のガス市場との連動性をより強めている。ターミナルへの継続的な供給は、住宅・商業部門の需要が肩季節に弱含んでも、輸出関連の消費がその一部を相殺し得ることを意味する。
天然ガス先物はニューヨーク・マーカンタイル取引所(Nymex)で取引され、指標となるHenry Hub契約が米国の主要な価格基準となっている。米エネルギー情報局(EIA)が毎週公表する在庫の注入と引き出しは需給バランスを測る重要指標として注目されており、晩夏の暑さは発電部門による冷房需要を通常の季節性を超えて押し上げることが多い。季節平均に対する週間増加量の大きさは、冬の暖房シーズンに向けて在庫が引き締まっているのか、緩んでいるのかを判断するうえで、トレーダーが用いる主要な尺度の一つだ。
最新の取引では、全米の現物ガス価格はまちまちで、気象、パイプラインの流量、供給状況の地域差を反映した。
この記事はNGIのシニア天然ガス記者、Jodi Shaftoが報じた。Shaftoは2005年以降、記者、編集者、アナリストとして米国エネルギー市場を取材しており、以前はS&P Global Market IntelligenceとThe Post and Courierに所属していた。
Source: Natural Gas Intelligence