元Anthropic研究者らのAIスタートアップMirendil、開始数か月で50億ドルの評価額を模索
重要ポイント
- •Mirendilは、サンフランシスコのスタートアップを50億ドルと評価する最大10億ドルの資金調達ラウンドを交渉中で、Kleiner Perkinsが主導しAndreessen Horowitzが参加すると報じられている。
- •2025年12月に元Anthropic研究者のBehnam Neyshabur氏とHarsh Mehta氏によって設立された同社は、2026年6月に10億ドルの評価額で2億ドルのシードラウンドを完了しており、新ラウンドは約一四半期での評価額約4倍の増加を意味する。
- •同スタートアップは、実験設計やモデルアーキテクチャの反復改良など、複雑なAI研究開発タスクを自動化するために設計された自己改善型AIシステムを開発している。
- •Mirendilは2026年8月に1億ドルのGoogle Cloud契約を締結し、学習コンピュートの需要に応えるためTPU、NVIDIA GPU、管理型クラスタへのアクセスを確保した。
- •ラウンドが正式化されれば、Mirendilの総資金調達額は設立から約9か月で約12億ドルに達する見込みだ。

元Anthropic研究者らによって設立されたサンフランシスコのスタートアップMirendilは、同社の企業価値を50億ドルと評価する新たな資金調達ラウンドを交渉中だ。同社はこのラウンドで最大10億ドルの調達を目指しており、Kleiner Perkinsが投資を主導し、大手ベンチャーキャピタルのAndreessen Horowitz(a16z)も参加すると報じられている。
急速な上昇のスピードは際立っている。およそ3か月前、Mirendilは10億ドルの評価額で2億ドルのシードラウンドを完了したばかりだ。新たなラウンドは、わずか一四半期内で評価額が5倍になることを意味する。
Anthropic出身者による創業
Mirendilは2025年12月、Behnam Neyshabur氏とHarsh Mehta氏によって設立された。両者はいずれもAnthropicで研究者として勤務した経歴を持つ。Neyshabur氏は同ラボの科学AI推論チームを共同統括し、Mehta氏はシニアリサーチサイエンティストを務めていた。創業チームは、トップクラスのAI組織から集まった約20名の専門家で構成されている。
同社の2026年6月に完了した前回のシードラウンドは、a16zとKleiner Perkinsが共同主導し、チップメーカーのNVIDIAも参加した。両共同主導社が約一四半期で再登場したこと——2億ドルのシードから最大10億ドルのラウンドへの拡大——は、今回の調達に連続性をもたらしている。Mirendilに10億ドルの評価額を付けた企業群が、報道によれば今や50億ドルでの引き受けに動いている。
Mirendilが手がけるもの
同スタートアップの活動の核心は、複雑なAI研究開発タスクを自動化するために設計された自己改善型AIシステムの開発だ。要するに、MirendilはAI研究者の仕事を担えるAIを構築している。実験の設計、モデルアーキテクチャの反復改良、そして数百規模の博士号保有者チームを必要とせずに可能性の限界を押し広げることだ。
同社はこのミッションを、フロンティアレベルのAI研究能力の民主化への取り組みとして位置づけている。現在、最先端のAI研究を実行できるリソースを持つ組織は、OpenAI、Google DeepMind、Anthropic、Metaなどごくわずかしか存在しない。資本と人材のこうした集中こそ、Mirendilのアプローチが解決しようとする制約であり、同社の賭けは、ますます大規模化する人間のチームではなく、自動化された研究システムこそがフロンティアへのアクセスを広げられるというものだ。
コンピュート提携
自己改善型モデルの学習には膨大な計算資源が必要となる。この需要に応えるため、Mirendilは2026年8月に1億ドル規模のGoogle Cloud契約を締結し、TPU、NVIDIA GPU、管理型クラスタへのアクセスを確保した。この契約規模は、この分野の資本集約度を測る物差しとなる。この規模の研究では、コンピュートへのアクセスは付加的な要素ではなく中核的なインプットであり、大型クラウド契約はスタートアップがそれを確保する標準的な手段となっている。
50億ドルのラウンドが成立すれば、Mirendilの設立から約9か月での総資金調達額は約12億ドルに達することになる。ラウンドはまだ交渉段階にあり、報じられた規模と評価額が正式な契約締結まで維持されるかどうかが当面の焦点だ——一四半期内での5倍の評価額跳躍を確認するための最後のデータポイントである。