マイルズ・テイラー氏、トランプ氏による捜査官排除は「逆効果」になると指摘――民主党が捜査に備えるなか
重要ポイント
- •トランプ大統領は就任後、司法省の弁護士、FBI捜官、その他自身への捜査に関わった人員を米政府から排除した。
- •マイルズ・テイラー氏はこの一掃が逆効果になると主張し、今後の議会委員長に対し、著名な事件の経験を持つ長年の捜査官を数十人雇用するよう促した。
- •ローリング・ストーン誌は、民主党が11月3日の中間選挙で下院を取り戻した場合に備え、すでに捜査準備を進めていると報じた。
- •マイク・ジョンソン下院議長は保守派に対し、弾劾は主な懸念ではなく多くの共和党議員が標的になると警告し、不安を抱えるGOP議員向けに状況説明ブリーフィングを実施していると報じられている。
- •元公共誠実部門の検察官やFBI捜査官が登場するテイラー氏のドキュメンタリー『Corruptionland』は、来週オンライン公開される。

ドナルド・トランプ大統領は就任後、自身への捜査に携わった人物を米政府から排除するよう迅速に要求した。司法省の弁護士やFBIの捜査官がその対象となり、下級の調査員さえも処罰を免れなかった。 now元国土安全保障省大臣室長のマイルズ・テイラー氏には一つの提案がある。排除された当局者たちを、今後のトランプ政権に対する捜査の新たな担い手にすることだ。
第一次トランプ政権に関する衝撃的な暴露をした内部告発者として知られるようになったテイラー氏は、最近のエッセイでこの主張を展開し、トランプ氏による一掃は「逆効果」になると論じた。
テイラー氏が指摘する最大の問題の一つは、召喚状はその使い方を知る人間がいて初めて機能するという点だ。経験豊富な捜査官が排除された今、大規模な捜査を担える者はいない。だからこそ、出発点は、著名な事件を扱ってきた経験と、それに伴う個人的な監視にも耐えてきた長年の捜査官を数十人規模で雇用することだと同氏は考えている。
「『法の前に立つ者はない』という古い格言は、常に誰かが監視していることを前提としている」とテイラー氏は言う。「しかし、監視の職責を負う人々の目を塞いでしまえば、その格言は残酷な冗談と化すのではないか」
いま注目は集まるのは11月3日の選挙――中間選挙だ。下院の全議席が改選対象となり、歴史的にホワイトハウス与党が議席を失ってきた選挙である。有権者が怒りを示して投票に向かえば、民主党が下院の多数派を取り戻すと見られており、それは政府と米企業のトランプ政権との関係に及ぶ捜査の発端となる可能性がある。新議会では多数派が委員長職を獲得し、それとともに議会捜査の根幹である召喚権限とスタッフを手にする。今週末、ローリング・ストーン誌が報じたところによれば、民主党はすでに準備を進めているという。
同報道によれば、マイク・ジョンソン下院議長(共和党・ルイジアナ州)は今年初め、保守派の集会で「弾劾こそが本当の懸念ではない」と述べ、代わりに「この場の半数が標的になる」と警告した。ジョンソン氏は共和党の同僚たちを守ると約束し、不安を抱える共和党議員向けに自身の事務所が状況説明ブリーフィングを実施していると報じられている。スライド資料つきでだ。
「彼らが怯えて走り回っているのは結構なことだ。当然だとも」とテイラー氏は語った。
テイラー氏は、来週オンライン公開される『Corruptionland』と題するドキュメンタリーの制作に取り組んできた。取材相手には、公職者の汚職の起訴を担う司法省公共誠実部門で勤務した元検察官や捜査官、さらにワシントンの汚職事件の経験を持つFBI捜査官らが多く含まれている。
「彼らは職務を遂行しただけで追い出された。そしてほぼ全員が、似たようなことを私に語った。すなわち、この政権に真剣で適切に運営された説明責任を問う取り組みがあれば、明日にでも戦列に戻るだろう、と」とテイラー氏は言う。「議会はこの申し出を受けるべきだ。野党が下院か上院を制すれば、新たな委員長たちはこれらの捜査官を雇い、すぐに仕事に就かせるべきだ」
テイラー氏の見立てでは、トランプ氏が自身への捜査を妨げようとした試みは間もなく逆効果になるとされる――そしてそれは、内部を知る人々から始まるはずだという。この提案の行方、そして今後の捜査の形は、11月3日の結果がどの党が議長槌を握るかを決めた時点で明らかになるだろう。