INEGI統計、8月のメキシコ産車両の対米輸出は増加も生産は減少
重要ポイント
- •メキシコの8月の軽車両生産は344,940台と前年比1.4%減となった一方、輸出は1.3%増の300,475台となった。
- •ゼネラル・モーターズは8月、メキシコ最大の生産・輸出企業となり、生産は18.1%増の79,230台、輸出は16.8%増の74,842台となった。
- •米国は1月から8月にかけて172万台、つまりメキシコの輸出全体の76.3%を受け入れ、USMCAルールによる関税フリーアクセスに支えられた。
- •日産は最も急激な減少の一つを記録し、8月の生産は26%減、年初来の生産は25.1%減の340,683台となった。
- •軽トラックは8月までのメキシコの生産の79.3%を占め、北米の購買者向けのトラックとSUVへの業界の集中を反映している。

メキシコの自動車産業は8月、軽車両の生産が前年比で減少する一方、輸出は増加するというまちまちの結果となった。これは同国の国立統計地理庁(INEGI)が発表した最新データによる。メキシコは近年、米国向け輸入車の最大の供給国となっており、同部門は同国の製造業輸出の柱である。
自動車メーカーは8月、メキシコで344,940台の軽車両を生産し、前年同月の349,951台から1.4%減少した。一方、輸出は300,475台となり、2025年8月の296,734台から1.3%増加、前年比で3,741台の増加となった。
通年ベースでは、輸出はほぼ横ばいとなっている。メキシコは1月から8月にかけて225万台の軽車両を輸出し、2025年同期比で0.06%、すなわち1,262台の減少となった。
米国は引き続き、同産業にとって圧倒的に最重要な海外市場であり、USMCA貿易協定に基づく地域内含有基準を満たす車両への関税フリーアクセスにより、この集中は強化されている。メキシコは2026年の最初の8か月間に172万台の軽車両を米国に輸出し、車両輸出全体の76.3%を占めた。カナダが281,502台(12.5%)で2位となり、以下ドイツ59,422台、ブラジル38,956台と続いた。
GMが8月のメキシコ車両生産を主導
ゼネラル・モーターズは8月、メキシコ最大の軽車両メーカーとなり、79,230台を生産した。これは前年の67,088台から18.1%の増加である。
日産は48,615台で2位となったが、生産台数は前年比26%急減した。ステランティスは36,505台を生産し3.8%減、フォルクスワーゲンは生産を3.5%増やし35,634台となった。
起亜(Kia)は28,883台を生産し10.2%増となった一方、フォード・モーターの生産は25.7%減の27,770台となった。トヨタは26,755台を生産し、3%の減少となった。
BMWグループは主要メーカーの中で最大の伸び率を記録し、8月の生産は前年比359%増の2,046台から9,391台に急増した。ホンダの生産は30.7%増の16,488台となった。
メルセデス・ベンツは逆方向に動き、INEGIによると、8月の生産は99%急減しわずか50台となった。
出典:INEGI。2026年8月の生産・輸出数値は暫定値。
自動車メーカー別の輸出結果
INEGIの企業別データによると、GMは8月にメキシコ最大の車両輸出企業でもあり、74,842台を海外に輸出し、前年比16.8%の増加となった。
日産は38,881台を輸出し3.5%増、ステランティスの輸出は15%増の36,497台となった。フォルクスワーゲンの輸出は3.5%増の29,491台。
フォードは主要輸出企業の中で最も大幅な減少の一つを記録し、輸出台数は前年の37,778台から41.3%急減して22,166台となった。マツダの輸出は25.2%減の6,940台となった。
2026年の生産と輸出はほぼ横ばい
8月の結果は、今年のメキシコ自動車産業の全体的なトレンドをほとんど変えなかった。
工場は1月から8月にかけて265万台の軽車両を生産し、2025年同期の266万台から0.7%減少した。軽トラックは今年最初の8か月間のメキシコの車両生産の79.3%を占め、計210万台に達したのに対し、乗用車は約548,000台だった。この製品構成はメキシコで生産されるモデルの構成を反映しており、同国の工場は北米の購買者向けに軽トラックやSUVへの集中を強めている。
GMは年初来の生産で600,912台(4.2%増)と首位に立った。ステランティスの生産は20.8%急増して309,688台、フォルクスワーゲンの生産は17.3%増の259,193台となった。
一方、日産は大幅な後退に直面している。メキシコでの生産は8月までに25.1%減少して340,683台となり、前年同期の454,644台を下回った。フォードの生産は4.4%減の267,557台となった。
メキシコの車両輸出の4分の3以上が米国向けであり、自動車生産は越境貨物輸送の主要な牽引役であるとともに、米国の通商政策の変化に特に敏感である。INEGIの今後の月次発表により、GMの伸びと日産の後退という分化する企業別トレンドが年内最終数か月に続くかどうかが明らかになる。
出典:FreightWaves