Marginal Revolution火曜日リンク集:AIが患者の医療の謎解決を支援、ChatGPT以降に経済学論文がほぼ倍増
重要ポイント
- •このリンク集では、診断が難しい医療問題の調査にAIが一部の患者を支援していると報じたWall Street Journalの記事が取り上げられた。
- •リンクされたXへの投稿の1つは、経済思想の歴史を1段落に圧縮したものだった。
- •Becca Rothfeldは、The New Yorker誌の2026年8月24日号でRachel Cuskを論じた。
- •別のXへの投稿は、2022年11月に公開されたChatGPT以降、毎年投稿される新しい経済学論文の数がほぼ倍増したと主張した。
- •この投稿はまた、ラテンアメリカが次の文化的ブームの源となり得るかを問うエッセイへと読者を導いた。

Marginal Revolutionは、ジョージ・メイソン大学の経済学者であるTyler CowenとAlex Tabarrokが執筆する経済学ブログで、2026年8月18日に恒例の「Tuesday assorted links(火曜日のリンク集)」を公開した。2003年に開設された同ブログは、こうしたリンク集を通じて、経済学の中心分野を大きく超える読み物を長年紹介してきた。今回の投稿には、医療、経済学、文芸批評、文化にまたがる6つの項目が集められている。
1. 医療におけるAI。 The Wall Street Journalは、AIが患者の医療の謎の解決を支援していると報じている。同記事が伝えているのは、消費者向けチャットボットの普及以降に注目を集めてきた変化、すなわち診断が難しい病気を抱える患者がAIツールを使って症状を調べ、その結果を医師に持ち帰るという動きである。
2. 経済思想史。 lugaricanoアカウントによるXへの投稿が、経済思想の歴史を1段落にまとめている。経済思想史は、この学問分野が古典派政治経済学から限界主義、そしてケインズ型マクロ経済学へとどのように発展してきたかをたどる分野であり、それを1段落に圧縮する試みは、ネット上の経済学系ライターの間ではなじみ深い形式となっている。
3. 文芸批評。 批評家のBecca RothfeldがThe New Yorker(2026年8月24日号)でRachel Cuskを論じている。Cuskは英国系カナダ人の小説家で、『Outline』三部作——『Outline』『Transit』『Kudos』——で特に知られており、RothfeldはThe Washington Postの書評家である。
4. 研究成果。 「ChatGPT以降、毎年投稿される新しい経済学論文の数はほぼ倍増した」と、JohanFourieZAアカウントによるXへの投稿は述べている。OpenAIのチャットボットであるChatGPTは、2022年11月に一般公開された。経済学の研究はSSRNや全米経済研究所(NBER)のワーキングペーパーシリーズといった公開リポジトリを通じて流通しているため、この主張は誰でも検証できる。また、この主張は、生成AIツールが研究成果の量とペースにどのような影響を及ぼしているかをめぐる学界での広範な議論の中で提示されたものである。
5. Alan Macfarlaneと中国。 ZhangTaisuアカウントによるXへの投稿では、「Alan Macfarlaneの最新情報」と「今日の中国の事実(China fact of the day)」が共有されている。Macfarlaneは英国の人類学者・歴史家で、ケンブリッジ大学の名誉教授であり、数十年にわたる研究業績と、他の研究者たちとの映像インタビューの大規模なアーカイブによって、繰り返し参照される存在となっている。「今日の事実(fact of the day)」形式は中国を取り上げることが多く、Marginal Revolutionの長年の定番コンテンツである。
6. ラテンアメリカ。 「次の文化的ブームはラテンアメリカに訪れるのか?」と問うエッセイがSubstackで公開された。6億人以上が暮らし、その大多数がスペイン語またはポルトガル語を話すこの地域は、長らく文学と音楽の主要な輸出地域であり、「次の」ブームを問う問いには、その上に築くべき十分な既存の基盤が存在している。
元の投稿はmarginalrevolution.comで閲覧できる。