IREN、97億ドル契約のもとMicrosoftへ初のAIクラウドデプロイメントを提供
重要ポイント
- •IRENは、AIクラウドインフラを供給する報道ベースの97億ドル契約に基づき、初の本格稼働となるAIクラウドデプロイメント「Horizon 1」をMicrosoftに提供した。
- •IRENは、Microsoftとのこの取引を米国証券取引委員会(SEC)への提出書類で開示した。
- •提供と同時に、IRENはGB300 NVL72プラットフォームでNVIDIAのExemplar Cloudステータスを取得した。同プラットフォームは72基のBlackwell Ultra GPUを組み合わせたラックスケールシステムである。
- •世界最大級のAIコンピューティングの買い手であるMicrosoftが顧客となったことは、旧BitcoinマイナーのIris Energy(現IREN)がAIインフラへ転換するなかで、同社のキャパシティに対する持続的な需要を示している。
- •この取引は、AnthropicとRiotの91億ドルのコンピューティング契約、HIVEの5年間のAIクラウド契約、Core ScientificとCoreWeaveの複数年にわたるホスティング契約など、マイナーからAIへの同様の転換に続くものである。

IRENは、報道されている97億ドルの契約に基づき、Microsoftへ初のAIクラウドデプロイメントを提供しました。これにより、データセンター事業者である同社は、署名済みの契約段階からハイパースケールAIコンピューティング能力の実際の稼働へと移行しました。
主要ポイント
- IRENは、初のAIクラウドデプロイメントとなるHorizon 1をMicrosoftに提供した。
- 今回のデプロイメントは、AIクラウドインフラを供給する97億ドルの契約の一環である。
- IRENは、GB300 NVL72プラットフォームでNVIDIAのExemplar Cloudステータスも取得した。
IRENがMicrosoftに提供した内容
IRENは同社の発表の中で、MicrosoftへHorizon 1を提供し、GB300 NVL72プラットフォームでNVIDIAのExemplar Cloudステータスを取得したと明らかにしました。今回の引き渡しは、Microsoftとの提携に関連する初の本格稼働となるデプロイメントです。関連報道については、「Bitmain、2025年までに米国初のマイニング工場を発表」をご覧ください。
GB300 NVL72は、NVIDIAのラックスケールAIシステムです。NVIDIAのNVLinkインターコネクトで接続された単一の液冷ラックに72基のBlackwell Ultra GPUを組み合わせており、大規模なAIトレーニングおよび推論ワークロードを対象とするハードウェアクラスに位置づけられます。NVIDIAのExemplar Cloudステータスは、同プラットフォームでのデプロイメントが自社の基準を満たしたクラウドプロバイダーに、チップメーカーのNVIDIAが付与する認定です。そのため、初回の引き渡しと同時にこの認定を取得したことは、IREN自身の主張のみならず、NVIDIAの仕様に沿って完成した構築であることを示しています。
今回のデプロイメントは、Microsoft向けにAIクラウドインフラを展開する97億ドルの契約に基づくものです。同社はまた、この取引を米国証券取引委員会(SEC)への提出書類でも開示しています。
Microsoftが重要な顧客であるのは、同社が世界最大級のAIコンピューティングの買い手の一つであり、ハイパースケーラーが契約の中核を担うことが、IRENが構築を進めるキャパシティに対する持続的な需要を示しているためです。Microsoftはまた、Azure向けのAIキャパシティを拡大するなかで、データセンターへの設備投資を着実に増やしています。今回の提携は、Bitcoinマイニング事業と並行してAIインフラへの転換を進めるIRENの広範な戦略を土台とするものです。旧称Iris Energyとして知られる同社は、AIクラウドキャパシティを追加する前に、マイニング向けにデータセンターフリートを構築していました。関連報道については、「IREN、共同CEOに発行済み株式の5%に相当する7億ドルのRSUを付与」をご覧ください。
Microsoftとの契約がAIインフラ市場で重要な理由
大規模な契約に基づく初のデプロイメントは、紙面上にのみ存在する提携ではなく実行面での進捗を示すものであり、Horizon 1の引き渡しを、単なる発表にとどまる取引と区別するものです。この点については、Associated Pressが報じています。
報道されている契約の規模は、大規模AIコンピューティングおよびクラウドキャパシティに対する継続的な需要を反映しており、これはBitcoinマイナーによるインフラ転用を後押ししているのと同じ潮流です。IRENはこの転換において独りではありません。AnthropicとRiotによる91億ドルのコンピューティング契約、HIVEによる5年間のAIクラウド契約、そしてCore ScientificとCoreWeaveによる複数年にわたるホスティング契約などが先行しています。Core Scientificの契約は、マイニング専用に建設された施設をAIデータセンターへと転換するモデルを確立したものです。
投資家や業界関係者は、こうした契約における実行のマイルストーンを注視するとみられます。契約価値のみならず、実際に提供されたキャパシティこそが売上の実現を左右するためです。初回に続いて追加のデプロイメントが実施されれば、IRENがこの取引を契約総額へと拡大できることを示すことになるでしょう。
免責事項:本記事は情報提供のみを目的としており、金融または投資に関する助言を構成するものではありません。暗号通貨およびデジタル資産の市場には重大なリスクが伴います。意思決定の前には、必ずご自身で調査を行ってください。