インドネシアが初のパンダ債発行で10億3000万ドルを調達
重要ポイント
- •インドネシアは初のパンダ債発行で約10億3000万ドルを調達し、中国のオンショア債券市場に参入した。
- •2トランシェ構成の今回の発行は、3年債の利回りが1.9%、5年債の利回りが2.19%で、決済は7月30日に行われる。
- •債券の利回りは、米ドル建て新興市場主権債に一般的に伴う水準を著しく下回っていた。
- •インドネシアは、過去にパンダ債市場を利用したフィリピン、ポーランド、ポルトガルなどの主権発行国に加わることとなる。
- •今回の発行はインドネシアの多通貨資金調達戦略の一部であり、既存の武士債およびグローバル・ドル債プログラムを補完するものである。

インドネシアは初のパンダ債発行を完了し、約10億3000万ドル(70億人民元)を調達した。これは同国の中国国内債券市場への参入を示すものである。Economic Times Marketsの報道によると、今回の発行は投資家から強い需要を集めた。
発行は2つのトランシェに分かれて実施された。3年債の利回りは1.9%、5年債の利回りは2.19%に設定され、債券の決済は7月30日に予定されている。この価格設定は、中国のオンショア市場が現在投資適格級の主権借り手に提供しているコスト面の優位性を際立たせるものであり、利回りは米ドル建て新興市場債の一般的な水準を著しく下回っている。
パンダ債は、非中国系の発行体が中国のオンショア債券市場で発行する人民元建て債券である。外国政府や企業に中国の資本へのアクセスを提供するとともに、伝統的なドル建て・ユーロ建て市場以外の資金調達源の多様化を可能にする。アジアインフラ投資銀行や国際金融公社(IFC)などの多国間発行体も過去にパンダ債を発行しており、機関投資家の間でこの市場の信頼性確立に寄与している。
インドネシアの成功したデビューは、近年パンダ債市場を利用した主権発行体の増加傾向にさらなる拍車をかけるものであり、新興市場国政府が投資家基盤の拡大と費用効率の高い資金調達の確保に向けた幅広い努力を反映している。フィリピン、ポーランド、ポルトガルなどもパンダ債を発行した主権発行国に名を連ねている。インドネシアにとって、この措置は日本の武士債市場における確固たる地位と、多通貨資金調達戦略の一環としての定常的なグローバル・ドル債発行を補完するものである。