HTX Research、米国AI株を分析:技術はなお初期段階、設備投資とバリュエーションは後期サイクル入り
重要ポイント
- •HTX Researchは、AI技術の普及はまだ初期段階にある一方、AI株と投資家心理はファンダメンタルズを先行していると指摘している。
- •同レポートは、米国のハイパースケーラー5社が2026年に約6,970億ドルを支出し、設備投資が営業キャッシュフローの推定93%に達すると見積もっている。
- •投機的なリスクは、クラウド収益、コーディングエージェント採用、半導体販売といったAI本業需要ではなく、資金調達と資本構造に集中しているという。
- •同レポートは、Microsoft、Meta、TSMC、NVIDIA、Amazon、Oracle、Micron、AMD、Arista、Vertivを含む対象銘柄の中で、Alphabetが最も強いリスク・リワードを示すとしている。
- •HTXによると、TradFiパーペチュアル商品は累計取引高25億ドルを超え、170以上の伝統資産をサポートしており、暗号資産市場と伝統市場の収れんを示している。

APIA, Samoa, 2026年8月23日 /PRNewswire/ — HTX Researchは、HTXの専属リサーチ部門として、新たなレポート「The Industrialization of Intelligence and the Bubble Cycle: Token Economics, Capital Expenditure, and the Repricing of Risk-Reward Across U.S. AI Equities」を公表した。同レポートの中心的な論点は、AI産業とAI株はそれぞれのサイクルにおいて同じ段階にあるわけではないという点にある。すなわち、技術の普及はまだ初期段階にとどまる一方で、設備投資、バリュエーション、投資家心理はそれを大きく先行している。
株価を動かす変数
市場はまずGPU、高帯域幅メモリー、サーバー、データセンター容量の希少性を織り込み、後にフロンティアモデルやコーディングエージェントがもたらす性能向上を織り込んだ。2026年には、株式リターンを左右する変数は、モデルのパラメータ数や設備投資規模から、トークン生成コスト、タスク完遂の信頼性、利用強度、企業ワークフローへの浸透率、そして巨額のAI投資が持続的なフリーキャッシュフローを生み出せるかどうかへと移りつつある。
この変化の背景には、資本支出の規模拡大がある。J.P. Morgan Asset Managementは、米国のハイパースケーラー5社が2026年に約6,970億ドルを支出すると見積もっており、設備投資は2023年の営業キャッシュフローの約33%から、推定93%へ上昇するとしている。設備投資が営業キャッシュフローの大半を消費するようになると、市場の注目は必然的に売上成長から資本収益率へ移る。
バブルは産業ではなく金融構造の中にある
クラウド収益、コーディングエージェントの採用、半導体販売、企業需要はいずれも実質ベースで成長しており、AI技術そのものが虚構でないことを示している。一方で、設備投資、外部資金調達、データセンタープロジェクト、非公開モデルの評価額、そして高倍率の中堅銘柄の一部には、より投機的な性質が強まっている。
表面的な株価収益率(PER)も、実際のバリュエーション水準を十分に表していない。Alphabetの倍率は投資収益によって歪められており、Amazonの現在の会計利益は正規化されたバリュエーションを反映していない。真に価値があるのは、正規化後のバリュエーション、競争優位、キャッシュフロー、AIオプション性が最も近く整合している銘柄だ。
現在の株価とサイクル位置において、同レポートはAlphabetを最も魅力的な全体的非対称性を持つ銘柄とみなし、Microsoft、Meta、TSMC、NVIDIA、Amazon、Oracle、Micron、AMD、Arista、Vertivにも同じ枠組みを適用している。これにより、ファンダメンタルズ面で高い勝率を持つ企業と、評価額がすでにほぼ完璧な執行を織り込んでいる企業を区別している。
AIは暗号資産投資家の資本配分を変えている
グローバルな資本市場における共通テーマとしてのAIの役割は、米国株の価格形成にとどまらず、暗号資産投資家の資産配分行動にも及んでいる。NVIDIA、Micron、TSMC、Broadcom、Meta、Alphabetといった銘柄が、金、原油、ETF、IPO前資産と並んで暗号資産ユーザーの日常的なポートフォリオに入り込むなか、利用者の多くは暗号資産と米国株を、単一のグローバルなリスク資産システム内における異なる配分先として捉えるようになっている。
HTXは、この方向性を体系的に追求した最初期の暗号資産取引所の一つである。2026年8月に開示されたデータによると、同社プラットフォームのTradFiパーペチュアル取引区分における累計取引高は25億ドルを超え、米国株、ETF、金、銀、原油、AI半導体、メモリー、航空宇宙、OpenAIやAnthropicのようなIPO前テーマなど、170以上のTradFi関連資産をサポートしている。
このモデルが機能する理由は、登録、本人確認、入金を完了した既存の暗号資産ユーザー基盤にある。USDTのようなステーブルコインを保有していれば、ブローカー口座を開設したり、資本を別の金融システムへ移したりせずに、同一アカウント内でTradFi資産を取引できる。リスク選好が低下した際には金、ETF、大型株テクノロジーへ配分し、回復時には暗号資産や高ベータのAIエクスポージャーを引き上げることができる。
取引プラットフォームの競争境界は変化している
取引プラットフォーム間の競争は、スポット市場、デリバティブ、流動性、上場スピードを超え、マルチアセットへのアクセス、資産管理、AI投資ツールを含むより広い競争へと拡大していく。持続的な競争力を持つプラットフォームでは、コア機能は執行力だけでなく、グローバルな資産配分能力へと進化していく。
これは、同レポートのより大きな見方を裏付ける。AIはモデル性能や計算需要だけでなく、資本フロー、資産配分行動、金融商品の構成そのものを変えている。HTXがTradFiで早期に位置づけを行ったことは、HTX ResearchがAIテーマと市場横断的な資本フローを継続的に追跡してきたことと一致する。サイクル位置を特定し、資本フローを読み、資産同士の動きを理解することはリサーチ業務の中核であり、同時に事業判断における先行者優位の源泉でもある。AIが世界市場を新たな収れん局面へ導くなか、産業サイクルと資本フローの双方を理解できる機関は、次の競争局面でより有利な立場にある。
*上記の内容は投資助言ではなく、いかなる投資商品の提供、勧誘、または推奨を構成するものではありません。
HTX Researchについて
HTX ResearchはHTX Groupの専属リサーチ部門であり、暗号資産、ブロックチェーン技術、新興市場動向を含む幅広いテーマについて、詳細な分析、包括的なレポート作成、専門的な評価の提供を担っている。データに基づく洞察と戦略的先見性の提供に注力し、デジタル資産分野における業界の見方の形成と、より情報に基づいた意思決定を支援するうえで重要な役割を果たしている。厳密なリサーチ手法と最先端の分析を通じて、HTX Researchは革新の最前線に立ち、思想的リーダーシップを推進し、変化する市場ダイナミクスへの理解を深めている。詳細はこちら。