英最大の食肉加工会社ヒルトン、ビーガン部門売却後に利益見通しを引き上げ
重要ポイント
- •ヒルトンはビーガン部門の売却を受け、税引前利益見通しを約10%引き上げ、6,600万〜7,100万ポンドとした。
- •同社は7月、150名超の従業員を抱えるオランダのビーガン・ベジタリアン製造会社ダルコをライブカインドリーに540万ポンドで売却した。
- •上半期の売上高は15%増の23億ポンドとなった一方、税引前利益は半分以下の750万ポンドに落ち込んだ。
- •ヒルトンの株価は8.7%上昇して686ペンスとなり、年初来では38%上昇している。
- •カナダとサウジアラビアの新施設は2027年から利益に貢献すると期待されている。

英最大の食肉加工会社ヒルトンは、赤字を生んでいたビーガン部門を手放したことを受け、利益目標を引き上げた。
テスコをはじめとする英国および欧州の主要スーパーマーケット向けに牛肉、羊肉、魚を加工するFTSE 250採用の同社は、税引前利益が6,600万ポンドから7,100万ポンドの間になるとの見通しを示し、従来の予想レンジから10%の上方修正となる。
今回の引き上げは、同社が7月にオランダのビーガン・ベジタリアン製造事業ダルコ(Dalco)を540万ポンドで売却したことを受けてのものだ。オーステルハウトに拠点を置き150名超の従業員を抱えるダルコは、ソーセージ、ミートボール、ナゲット、バーガーなど、プライベートブランド向けの各種代替肉製品を製造していた。
同事業は、植物由来食品企業のライブカインドリー(Livekindly)に買収された。同社はまた、英国のスーパーのビーガン売場の定番であるビーガンブランド、Fry、Like、Oumphも保有している。
今回の売却は、植物由来肉セクター全体の冷え込みの中で行われたものだ。同セクターでは2020〜21年頃の急拡大から成長が鈍化し、複数の生産者や小売業者が品揃えを縮小したり、赤字部門から撤退したりしている。
ヒルトンは以前から「ダルコ事業の業績低迷」を警告しており、以前の会計年度には同事業の価額に関する減損を計上していた。
「赤身肉でのリーダーシップ」
ヒルトンによれば、今回の利益上方修正は「ダルコの損失除去と前年比で有利な為替変動を反映した」ものという。一方で同社は、オランダの燻製サーモン部門フォッペン(Foppen)における「失望させる」需要の弱さや、年初の原材料コストの急騰にも悩まされてきた。
同社の上半期売上高は23億ポンドで前年比15%増となった一方、税引前利益は半分以下の750万ポンドに落ち込んだ。中間配当は前年と同水準の10.1ペンスと発表した。
「ダルコの売却合意は、ポートフォリオの簡素化に向けた一歩だ」とCEOのマーク・アレン氏は述べた。「中長期的には、同僚たちの献身、顧客との強固な関係、そして赤身肉におけるリーダーシップこそが、中期成長目標を支え続けるだろう」
ビーガン製品以外では、ヒルトンはカナダとサウジアラビアへの新施設建設を含むグローバル展開を加速しており、これらは2027年から利益に貢献すると説明している。
ヒルトンの株価は木曜日のロンドン市場で寄り付き直後に8.7%急騰し、686ペンスとなった。年初来では38%上昇している。
出典:City AM
参考:Hilton Foods中間決算(ロンドン証券取引所),ヒルトン・フード・グループ、オランダのビーガン事業を売却(The Grocer),Livekindly