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YコンビネーターCEOのギャリー・タン氏、オープンウェイトAIの保護を規制当局に要請

著者: CryptoBriefing·

重要ポイント

  • ギャリー・タン氏は9月10日、最先端AIモデルを公開されている人類の知識に基づく公共財と位置づけ、規制当局にオープンウェイトAIモデルを大幅に制限しないよう求めた。
  • この発言は、DeepSeek、Moonshot AI、MiniMaxなど中国企業によるOpenAIとAnthropicのモデル出力の蒸留疑惑について、NSA、FBI、CISAが共同勧告を出した後に行われた。
  • タン氏はこれらの中国企業に対して何もしないと述べ、より小規模なモデルが大規模モデルを模倣する蒸留を、公開データ上でAIを構築することに伴う必然的な結果と説明した。
  • タン氏は、蒸留への規制は企業の知的財産を守る以上にAIエコシステム全体を損なう可能性があるとし、研究所は価格戦略によって優位性を維持すべきだと主張した。
  • YコンビネーターのDemo Dayで発表した196社のうち149社、約76%がAIまたは機械学習企業であり、タン氏はGBrainやGStackなどを通じてオープンソースの取り組みも支援している。
YコンビネーターCEOのギャリー・タン氏、オープンウェイトAIの保護を規制当局に要請

Yコンビネーターの社長兼CEOであるギャリー・タン氏は、9月10日に開催された同社のDemo Dayで、規制当局に対し、オープンウェイトの人工知能モデルを大幅に制限しないよう求めた。タン氏は、公開されている人類の知識を基盤とする最先端AIモデルは「公共財の一形態」として機能すべきだと主張した。

この発言は、中国企業による大規模なモデル蒸留の疑いについて、NSA、FBI、CISAが共同勧告で懸念を示してから数日後に行われた。タン氏は、OpenAIやAnthropicが開発したモデルの出力を蒸留したと報じられているDeepSeek、Moonshot AI、MiniMaxなどの中国企業に対し、「何もしない」と述べた。

タン氏は蒸留を存続に関わる脅威と捉えるのではなく、公開データを使って強力なAIシステムを開発することに伴う必然的な結果だと説明した。蒸留とは、大規模モデルの挙動を再現するよう、より小規模なモデルを訓練するプロセスを指す。

タン氏、オープンアクセスを主張

タン氏は規制当局に対し、AI開発における「自由とアクセス」を維持するよう呼びかけた。同氏の見方では、蒸留への規制は、個別企業の知的財産を守る以上に、AIエコシステム全体に損害を与える可能性がある。

同氏は規制を限定すべき理由について、構造的な主張も示した。最先端AIの研究所が競争上の優位性を守りたいのであれば、規制上の障壁ではなく、価格戦略に頼ることができるという。

AIに重点を置くYコンビネーターの採択企業

Yコンビネーターの最新の採択企業の構成は、タン氏がAI開発を重視していることを反映している。Demo Dayで発表した196社のうち、149社が機械学習またはAI企業で、全体の約76%を占めた。

タン氏は、GBrainやGStackなど、オープンソースのAIツールを推進するプロジェクトを通じても、自身の立場を実践している。「オープンソースモデルの追求において、より積極的になるべきだ」という同氏の呼びかけは、オープンな開発への支持が単なる一般的な哲学的立場ではなく、Yコンビネーターにおける同氏の広範な方針の一部であることを示している。

国家安全保障上の懸念

NSA、FBI、CISAによる共同勧告は具体的な中国企業を名指しし、それまで業界内では公然の秘密とされていた事柄を、公式な国家安全保障上の懸念へと引き上げた。タン氏は、AIの発展をめぐる自身が終末論的だと表現した懸念を退け、議論の焦点をサイバーセキュリティ、インフラ保護、そして規制ではなく開放性を通じて米国のイノベーション面での優位性を維持することへと移した。

対立する立場は、議論の中心にある政策上の問いを浮き彫りにしている。すなわち、AIモデルへの幅広いアクセスがもたらす利益は、モデル出力、知的財産、国家安全保障をめぐる懸念を上回るのかという問題だ。タン氏の発言はアクセスと市場に基づく保護を支持する一方、共同勧告は、規制当局や安全保障機関が先端モデルの再現方法や利用方法も検証していることを強調している。

出典: CryptoBriefing