フランスの企業信頼感、8月も回復が続く
重要ポイント
- •INSEEの景気企業調査(ビジネスクライメート指標)は8月に7月の97から98へ上昇し、市場予想と一致した。
- •8月の数値は2月以来の高水準となったが、長期平均の100は依然として下回った。
- •製造業信頼感は103に上昇し、サービス業信頼感は100、小売業信頼感は99に改善した。
- •雇用指標は99で横ばいとなった。
- •本調査は、フランスの第3四半期の勢いおよびユーロ圏全体の状況を評価する上で重要なシグナルである。

フランスの企業信頼感は8月にも回復が続いた。国立統計機関であるフランス国立統計経済研究所(INSEE)が毎月作成する景気企業調査(ビジネスクライメート指標)は、7月の97から98に上昇し、市場予想の98と一致した。製造業およびサービス業の信頼感も引き続き緩やかに上昇している。
8月の数値は2月以来の高水準となる。とはいえ、同指標は依然として長期平均のしきい値である100を下回っており、この水準には2024年5月以来届いていない。このことから、改善方向にあるものの、フランスのセンチメントはいまだ歴史的な水準へ完全には戻っていないことがうかがえる。
改善は、ほとんどの幅広いセクターでセンチメントが好転する中で実現したものであり、雇用情勢は安定を保った。内訳の詳細は以下の通り:
- 製造業信頼感:103(前回101)
- サービス業信頼感:100(前回99)
- 小売業信頼感:99(前回96)
- 雇用指標:99(前回99)
構成項目の中では製造業が際立っており、103という数値は長期平均の100を上回った。一方、サービス業は100でこのしきい値に並んだ。
ユーロ圏第2位の経済大国であるフランスの調査動向は、地域の経済の健全性を測る際にユーロ圏の政策担当者や市場が注視する、圏全体の勢いを示すより広範な状況に反映される。
少なくとも、今回のデータは第3四半期におけるフランスの企業センチメントの粘り強さを示す良好なシグナルとなっている。実際の経済活動がどのように展開しているかについてのより明確な状況は、同日後半に発表予定のPMIデータから得られるはずだ。PMIは拡散指数に基づく調査であり、50を超える数値は拡大を、50を下回る数値は収縮を示す。
今回の発表は、当セッションにおいてユーロ(EUR)に関連する欧州の経済指標の一つである。