アメリカで買えないものは?欧州のローラーシャッターがリスト入り
重要ポイント
- •ダニエル・フランクはアメリカで買えないもののリストをまとめ、2026年8月に経済学者タイラー・コーウェンとアレックス・タバロックのブログ Marginal Revolution が Anecdotal 経由で取り上げた。
- •屋外ローラーシャッターは、ドイツ、オーストリア、フランス、イタリアなどヨーロッパの多くの地域で新築住宅の標準設備であり、完全な遮光、優れた断熱、日射遮蔽、防犯を提供する。
- •このシャッターは建築時に住宅へ組み込まれるもので、木造フレーム、サイディング、ドライウォールの工法と根本的に相容れないため米国ではほぼ入手不可能であり、国内サプライチェーンも存在しない。
- •最も近い米国の対応品は、フロリダなどハリケーンが頻発する沿岸州で販売される巻き下げ式ハリケーンシャッターで、日常の遮光・断熱ではなく暴風対策として販売されている。
- •投稿の著者は『草の屋根』などリストの一部の項目が本当に入手不可能かには疑問を持ち、このコレクションを「possibly thwarted markets in everything」に分類している。

2026年8月、ジョージ・メイソン大学の経済学者タイラー・コーウェンとアレックス・タバロックが執筆する経済学ブログ Marginal Revolution に、ダニエル・フランクがまとめた「アメリカで買えないもの」のリストを取り上げた投稿が掲載された(全文)。この投稿は Anecdotal 経由で紹介されたものである。
投稿で特に注目された項目の一つが、屋外ローラーシャッター(Rollladen)に関するものである。ヨーロッパの多くの地域——ドイツ、オーストリア、フランス、イタリアなどでは新築住宅の標準設備である——では、窓の外側に組み込まれた重厚なシャッターによって、完全な遮光とより優れた断熱性に加え、日射遮蔽と防犯機能が実現されている。真の完全な暗闇——「遮光カーテン」レベルの暗さではなく、自分の手も見えない暗さ——の中で眠ることは、ほとんどのアメリカ人が決して経験することのないものだと説明されている。これらのシャッターは住宅の建築過程で直接組み込まれるものであるため、米国ではほぼ入手不可能である。米国で標準的な木造フレーム、サイディング、ドライウォール(石膏ボード)の工法とは根本的に相容れず、たとえそれに適合する家を建てても、支える国内サプライチェーンが存在しないのだ。最も近い米国の対応品は、フロリダなどハリケーンが頻発する沿岸州で販売される巻き下げ式ハリケーンシャッターだが、こちらは日常的な遮光・断熱設備としてではなく、暴風対策として販売されている。
投稿の著者は、リストのすべての項目が本当に入手不可能だとは考えておらず、その一例として、「『草の屋根』が手に入らないとは納得できない」と述べている。いずれにせよ著者はこれを「興味深いリスト」と評し、同ブログの長年のコーナーである「Markets in Everything(あらゆるものの市場)」をもじった「possibly thwarted markets in everything(もしかすると阻害された、あらゆるものの市場)」として分類している。ローラーシャッターの項目はまさにこのテーマに合致する。巨大で裕福な消費者市場が、根付いた建築慣行とサプライチェーンの欠如ゆえに供給しない製品なのである。