S&P500決算、50%増のペースで2021年以来の最高水準に
重要ポイント
- •エスティ ローダーは再建計画と業績回復の進展への投資家の反応から16%超急伸した。
- •ファクトセット(FactSet)によると、S&P500の第2四半期決算は前年比50%増のペースで推移している。
- •バンク・オブ・アメリカのストラテジストは、AIへの支出が各セクターの利益成長の主要な原動力だと述べた。
- •半導体株の軟調を受けナスダック総合指数は0.2%下落した一方、S&P500とダウ工業株30種平均はともに上昇して取引を終えた。
- •米財務省は長期債買いオペを2倍にすると発表し、債券価格の上昇を後押ししてiShares 20年超米国債ETFを押し上げた。

化粧品会社のエスティ ローダー(Estée Lauder)は進行中の業績回復策の前進を示し、株価は水曜日に16%超上昇した。まちまちの展開となった市場の中で、この銘柄は際立った値動きの一つとなった。
エスティ ローダー カンパニーズ(The Estée Lauder Companies Inc.、EL)はこの日の主な上昇銘柄の一つに名を連ね、アナログ・デバイセズ(Analog Devices)も1%弱上昇した。
決算発表シーズンは強い内容で終盤へ
S&P500企業の第2四半期決算は前年比50%増のペースで推移している。ファクトセット(FactSet)のデータによれば、これは2021年以来の高い伸び率となる。
バンク・オブ・アメリカ(Bank of America)のストラテジストは、この幅広い成長の主な原動力は人工知能(AI)だと指摘した。今期の決算発表シーズンではAIへの支出が複数のセクターの業績を押し上げており、投資家が買い付け先を選別的に絞り込む姿勢を続ける一方で、今回の決算期は数年ぶりの強い内容となっている。
小売業の決算も今週の注目材料となっている。ホームデポ(Home Depot)とロウズ(Lowe's)はいずれも、消費者は支出を続けたものの、主に小規模なプロジェクトに限られていたと報告した。インフレと地政学への懸念が家計予算の重荷となり続けている。
ターゲット(Target)は市場予想を再び上回る決算を発表し、小売セクターの勢いを持続させた。ウォルマート(Walmart)は木曜日に決算を発表する予定で、米国消費者の体力が改めて試されるとともに、消費支出動向に注目が集まったこの一週間の締めくくりともなる。
半導体株がナスダックの重荷に
ナスダック総合指数は高く始まったものの、正午までに伸びを失い、プラス圏でスタートした後に0.2%下落した。
半導体株が主な下押し要因となった。iShares半導体ETF(iShares Semiconductor ETF)は寄り付き直後の上昇の後、2.9%下落した。トレーダーは半導体株の上昇を追いかけることに消極的な様子で、価格が上がるとすぐに利益確定の売りを入れている。
S&P500はより堅調で、0.59%上昇して7,737となった。ダウ工業株30種平均は約293ポイント(0.55%)上昇した。
米財務省は、長期債買いオペの規模を2倍にする計画を発表した。この発表は債券市場を押し上げた。iShares 20年超米国債ETF(iShares 20+ Year Treasury Bond ETF)は1.6%上昇して82.95ドルとなり、2025年10月10日以来の最大の一日上昇ペースとなっている。
半導体株の軟調にもかかわらず、S&P500銘柄の大半はこの日上昇した。幅広い上昇は財務省の買いオペ拡大の発表に支えられた。
エスティ ローダーの上昇は、この日の個別銘柄では最大級の上げ幅となった。同社は苦しい時期を経て再建計画を進めており、今回の大幅な上昇により、決算への反応が各セクターに及んだこの日、注目度の高い消費関連銘柄の一つとなった。
決算発表シーズンの終盤を迎え、市場全体は着実な上昇基調を維持している。大半の企業が市場予想を上回っており、AIが依然として中心的なテーマとなっている。
木曜日のウォルマートの決算は、多忙な小売決算の一週間の締めくくりとなり、消費支出動向に関する新たな見通しを提供する。