Emergent Ventures、第58期の受賞者を発表
重要ポイント
- •Emergent Venturesは2026年8月26日、第58期の受賞者12名を発表しました。
- •同プログラムはジョージ・メイソン大学のMercatus Centerを拠点とし、2018年にタイラー・カウエンが創設しました。
- •本期には人工知能、海洋生物学、考古学、数学、メディア、慈善目的のマッチングに関するプロジェクトが含まれています。
- •受賞者のうち2名は10代で、バージニア州北部のNyida Gyal(17歳)とジョージア国トビリシのDemetre Tsiklauri(16歳)です。
- •人工知能が最も共通するテーマであり、受賞12プロジェクトのうち4件に登場しています。

Emergent Venturesは第58期の受賞者を発表しました。今回の受賞者は12名で、そのプロジェクトは人工知能(AI)、海洋生物学、考古学、数学、メディア、慈善目的のマッチングといった分野に及んでいます。この発表は、2026年8月26日にMarginal Revolutionブログで公開されました。
Emergent Venturesは、ジョージ・メイソン大学(George Mason University)のMercatus Centerを拠点とする助成プログラムです。2018年に経済学者タイラー・カウエン(Tyler Cowen)が創設し、野心的なプロジェクトに取り組む起業家、研究者、学生に資金を提供しています。受賞者は期ごとにMarginal Revolutionで発表されています。同プログラムは官僚的手続きの少ないモデルで知られており、申請は簡潔で、従来の助成金制度に典型的な数か月単位ではなく迅速に審査結果が示され、資金は機関を介さず直接個人に支給されます。この手法により、今回の期のような10代の受給者2名への支援も可能になっています。同様のスピード重視の姿勢は、カウエンが2020年の立ち上げに協力した新型コロナウイルス(COVID-19)研究基金「Fast Grants」にも反映されており、この基金は数か月ではなく数日での採否決定を約束していました。
第58期の受賞者は以下の通りです。
- Jethro Elsden、ロンドン周辺在住。AIを活用した英国の規制構造の研究。
- Paula Benedetti、ブエノスアイレス在住。ブラジルでの海洋生物学の研究。
- Nyida Gyal、17歳、バージニア州北部在住。AIとデータ。
- Gabe Sekeres、コーネル大学(Cornell)。「経済学者がAIに任せきりにしたらどうなるか」という問いの検討。
- Ollie Payne、ニューヨーク(NYC)在住。Future Aesthetics Foundation。
- Jacob Watson-Howland、ロンドン在住。科学と進歩に関するポッドキャスト。
- Cameron Monroe、カリフォルニア大学サンタクルーズ校(UC Santa Cruz)。ガーナでの考古学。
- Björn O. Öste、考古学とペルー。
- Oliver Pryce、ケンブリッジ在住。数学、AI、幾何学と物理学の統一的表現。
- Demetre Tsiklauri、トビリシ在住、16歳。キャリア全般の支援、ジョージア(グルジア)での学生ネットワークの構築。
- Shannon Wong、パリ/南極在住。キャリア全般の支援。
- Lydia Farnham、ロンドン在住。寄付者とプロジェクトのマッチング。
受賞者はロンドン、ブエノスアイレス、トビリシ、ケンブリッジ、パリ/南極など、複数の国・地域に拠点を置いており、これは応募者の対象が米国に限定されない同プログラムの特徴と整合しています。本期には10代の受賞者が2名含まれており、バージニア州北部のNyida Gyal(17歳)と、ジョージア国トビリシのDemetre Tsiklauri(16歳)です。人工知能は受賞者名簿で最も共通するテーマであり、英国の規制のマッピングから幾何学と物理学の統一的表現まで、12件のプロジェクトのうち4件に登場しています。
発表の全文はMarginal Revolutionで閲覧できます。同ブログには初期の期にさかのぼる各期の発表が掲載されており、選定が完了した後続の期も随時発表されています。