日銀の介入の影響は限定的でも、米ドルは引き続き堅調を維持する見通し、ロイター調査
重要ポイント
- •ロイター調査は、日本の通貨介入の影響が限定的でも、今後1年で米ドルは堅調を維持すると示している。
- •日本が約2年ぶりに実施した外国為替介入は円を一時的に押し上げただけで、ドルは再び上昇基調に戻った。
- •FRBの高い政策金利と日本銀行の緩和的政策との金利差が、構造的にドル高を支えている。
- •米ドルは過去1カ月で1.05%、過去1年で3.49%上昇しており、市場が見ている持続的なトレンドを裏付けている。
- •ドルの堅調さはドル建て商品に圧力をかけており、2026年8月の金価格については高値目標に到達する確率が低く見積もられている。

最近のロイター調査によると、米ドルは今後1年にわたって強さを維持するとみられており、日本による円買い介入がその流れを反転させる効果は限定的だとされている。
この調査は、市場が現在1ドル=約158円で取引されている円について、今後12カ月間は堅調なドルに対して大きな動きは見込まれていないことを示している。日本は通貨安定化に向けた取り組みを続けており、今年初めには約2年ぶりとなる外国為替介入を実施した。しかし、その介入は円を一時的に押し上げただけで、その後はドルが再び上昇基調に戻った。米国と日本の金利差が依然として大きいことは、為替市場を形作る構造的要因であり、日本銀行が緩和的な金融政策を維持する一方、FRBは高い水準の金利を維持している。
米ドルは過去1カ月で1.05%、過去1年で3.49%上昇しており、市場参加者が広く認識する基調を裏付けている。トレーダーやアナリストは、日本当局による将来の介入の可能性があっても、ドルは堅調な位置を維持するとみているようだ。この底堅さは、米国の経済指標や金融政策スタンスが通貨の地位を下支えしているという、より広い経済環境とも整合的である。円安の継続は、競争的な通貨圧力が域内の貿易動向に影響し得る、他の輸出主導型アジア経済圏の政策当局からも注目を集めている。
ドル高は関連市場にも波及している。2026年8月の金価格に焦点を当てた予測市場では、より低い金価格を示すシナリオが、ドルの上昇基調と整合的に見える。各種予測プラットフォームでは、金がより高い価格目標に到達する確率が低めに設定されており、ドル高とドル建て商品との逆相関を反映している。