デル株が9%急上昇、AIサーバーの記録的受注と2027会計年度見通しの引き上げで
重要ポイント
- •デルの第2四半期利益は前年同期比255%増の41.33億ドルとなり、売上高は57.7%増の469.71億ドルに伸びた。
- •AI最適化サーバー部門は約609億ドルの受注を獲得し、記録的な950億ドルのバックログで四半期を終えた。
- •デルは2027会計年度の売上高ガイダンスを1,670億ドルから1,920億ドルに引き上げ、通期EPS予想を17.31ドルから24.37ドルに上方修正した。
- •同社は今年度のAI最適化サーバーによる売上高を、従来目標の600億ドルから740億ドルと予想している。
- •デルの取締役会は四半期配当として1株あたり0.63ドルを宣言し、10月20日時点の株主に10月30日に支払われる。

デル・テクノロジーズ株は水曜日の時間外取引で約9%急上昇した。同社が記録的なAIサーバーの受注を発表し、2027会計年度残りの見通しを引き上げたためだ。この動きは、AIハードウェア需要が今後も拡大し続けられるかを巡って議論を続ける投資家の注目を集めた。
NYSEでは、前日の6.80%下落から反転し、株価は9.25%高の463.62ドルで取引された。この報道はCNBCおよびロイターによる。
第2四半期の業績
デルの第2四半期の利益は41.33億ドルに達し、前年同期の11.64億ドルから255%増加した。1株当たり利益(EPS)は1.70ドルに対して6.34ドルとなった。調整後ベースでは1株あたり7.04ドル、45.91億ドルに相当し、2025年第2四半期の1株あたり2.32ドルと比較された。売上高は前年同期比57.7%増の469.71億ドルとなった。
インフラ・ソリューションズ・グループの売上高は317.8億ドルで、前年比89%の増加を記録した。AI最適化サーバー事業も堅調な成長を遂げ、AIインフラへの需要が加速し続ける中、売上高は2倍の164.01億ドルとなった。従来型サーバーとネットワークは122%増、ストレージは26%増となった。PCとノートパソコンを販売する対消費者向けのクライアント・ソリューションズ部門は20%増の150.3億ドルとなった。
記録的なAIサーバーのバックログ
デルによれば、AIサーバー部門は今四半期に約609億ドルの受注を獲得し、そのうち164億ドルを認識売上高に転換した。同部門は950億ドルのバックログを抱えて期末を迎え、これは同事業にとって過去最高となった。
デビッド・ケネディCFOは、同社が目標を引き上げる中で四半期業績を強調した。「当社の強みは相互に補強し合っており、この四半期を通じてこれらの強みを活かして成長、シェア獲得、収益性、キャッシュ創出を推進しました」とケネディは決算発表資料で述べた。
デルは、AIデータセンターの構築・拡張に用いられるラックスケールのGPU搭載サーバーの最大級のベンダーの一つであり、スーパーマイクロ・コンピュータやヒューレット・パッカード・エンタープライズ(HPE)などの競合と競争している市場に位置している。そのため、同社のAIサーバー受注残は、企業やクラウド事業者がAIコンピュートハードウェアにどれだけ投資しているかを示す、広く注視される指標となっている。
2027会計年度の見通しを引き上げ
現在進行中の第3四半期については、デルは1株当たり利益6.10ドル(前年同期比168%増)、調整後EPS6.50ドル、売上高約490億ドル(81%増)をガイダンスとして示した。
通年の見通しはより大幅に修正された。2027会計年度の1株当たり利益は現在24.37ドルと予想されており、181%の増加となり、従来推定の17.31ドルを大きく上回っている。調整後EPSは17.90ドルから25.50ドルに引き上げられ、通期の売上高ガイダンスは1,670億ドルから1,920億ドルへと大幅に上方修正され、前年比69%の増加に相当する。
デルは現在、AI最適化サーバーによる年間売上高として、従来の600億ドルから上振れして740億ドルを見込んでおり、200%の成長に相当する。また、デルの取締役会は四半期配当として1株あたり0.63ドルを宣言し、10月20日時点の株主名簿記載の株主に対し10月30日に支払われる予定だ。
この決算は、AIインフラ投資とそのピーク到達の可能性を引き続き疑問視する市場に届けられた。数百億ドル規模の実証されたバックログ、2倍となったサーバー部門、引き上げられた年間目標により、投資家は抽象的な予測ではなく具体的なデータポイントを手にすることとなった。
投資家は今後、今会計年度の後半に発表される第3四半期の決算に注目し、950億ドルのバックログがデルが現在見込むペースで売上高に転換されるかどうか、また新規AI受注の伸びと出荷の関係に関する同社の見解に注目することになる。