期待感が低水準で低迷、8月の消費者信頼感は下方サプライズ
重要ポイント
- •コンファレンス・ボードの消費者信頼感指数は8月、前月の修正後水準から低下した。
- •8月には消費者の現況評価が改善した。
- •期待指数は低下し、低水準にとどまった。
- •期待感の構成要素は、コンファレンス・ボードの米国景気先行指数に使用されている。
- •家計支出が米国の経済産出額の約3分の2を占めるため、消費者センチメントのデータは注視されている。

コンファレンス・ボードの消費者信頼感指数は8月、下方修正された7月の信頼感水準から低下し、米国の家計センチメントに関する最新の月次データとして下方サプライズとなった。
コンファレンス・ボードが公表したデータによると、8月中に消費者の現況に対する認識は改善した一方、期待感を示す構成要素は低下し、依然として低水準で低迷している。この先行きを示す構成要素が特に注目されるのは、コンファレンス・ボードが消費者の期待感を米国の景気先行指数に組み込んでいるためだ。同指数は、景気循環の転換点を示す手がかりとなるよう設計された複合指標である。
コンファレンス・ボードの消費者信頼感指数は、経営研究機関であるコンファレンス・ボードが米国の家計を対象に実施する月次調査に基づいている。ヘッドライン指数は2つの主要な構成要素から算出される。1つは現在の企業活動および労働市場の状況に対する消費者の評価を測る現状指数、もう1つは所得、企業活動、雇用に関する短期的な見通しを反映する期待指数である。指数は1985年を100とする基準で算定されている。この種のデータが広く注目されるのは、家計消費が米国の経済産出額の約3分の2を占めており、消費者心理が支出状況を評価するうえで注視される要素となっているためである。
8月の結果は、ミシガン大学の消費者センチメント指数やギャラップの経済信頼感シリーズなど、注視されているその他の消費者心理指標と併せて捉えることができる。Econbrowserの分析に添付されたチャートに示されているように、ミシガン大学の経済センチメント(青)、コンファレンス・ボード信頼感指数(茶色)、ギャラップの信頼感(緑)の3指標は、2021M01–2025M02の期間で平均を差し引き、標準偏差で割ったうえでプロットされており、ミシガン大学、ギャラップ、コンファレンス・ボードのデータおよび著者による計算に基づいている。今後の3指標の月次発表は、現況の改善と持続的に弱い期待感が併存するという8月のパターンが今後数か月にも引き継がれるかどうかを示すことになるだろう。