Circle、USDCとEURCがNu Globalに導入されると発表
重要ポイント
- •Nu Globalは、デジタルドルとデジタルユーロをそれぞれ表すUSDCとEURCの両方に対応する予定です。
- •Nuは、USDC残高に年率3.50%、EURC残高に別途年率2.20%のAPYを提示しています。
- •計画されているサービスは、欧州とラテンアメリカを皮切りに、35カ国以上で高速かつ手数料無料の送金を可能にすることを目指しています。
- •Nuの顧客基盤は1億4,000万人を超えるとされていますが、全顧客がステーブルコインを利用できることは発表で確認されていません。
- •展開時期、対象ユーザー、対応ネットワーク、カストディの仕組み、購入・出金・送金機能の有効化時期はまだ明らかになっていません。

Circleは、Nuが2026年9月10日に開始したマルチカレンシー・デジタル口座「Nu Global」に、同社のステーブルコインUSDCとEURCが導入されると発表しました。この発表は、Nuの1億4,000万人を超える顧客全員が直ちに利用できることを示すものではなく、段階的な展開を説明しています。
Circle、Nu Globalへの統合計画を発表
Circleは公式アカウントで、USDCとEURCの両方がNu Globalに導入されると発表し、読者をNuの公式発表へ誘導しました:
USDC and EURC are coming to Nu Global. Nu, one of the world’s largest digital financial platforms with more than 140M customers, is integrating Circle stablecoins into its new multi-currency digital account. The product will support fast money movement across 35+ countries.… pic.twitter.com/CgkBbouGN3
— Circle (@circle) September 10, 2026
Source: @circle on X
Nuの9月10日の発表によると、Nu Globalは国際的な生活を送る人々を対象としたマルチカレンシー・デジタル口座です。この商品では、預金がUSDCで表されるデジタルドル、またはEURCで表されるデジタルユーロに変換されます。これらのステーブルコインは、それぞれ米ドルとユーロにペッグされています。
発表ではUSDCだけでなく、両方の資産が明記されています。ただし、提供された情報からは、完全なローンチスケジュールや展開範囲は確定していません。Nuが説明しているのは、全ユーザーを対象とする一斉提供ではなく、段階的なリリースです。
Nuは事業全体で1億4,000万人を超える顧客を抱えていると説明しています。これはグループ全体の数字であり、Nu Globalのユーザー数やステーブルコイン利用者数を示すものではありません。ある二次報道は、統合によってNuの1億4,000万人の顧客全員が利用できるようになると示唆しましたが、その解釈は提供された資料では確認されていません。
USDCとEURC残高に提示される利率
Coin Editionが報じたNuの発表によると、NuはNu Globalで保有するUSDC残高に対し、年率3.50%の利回り(APY)を提示しており、利回りは毎日付与されます。この3.50%という数字はNu Globalの商品上の利率であり、USDC自体が本来生み出す利回りではありません。
Nu Global advertised USDC balance APY: 3.50% APY
EURCには、Nu Globalの残高に対して年率2.20%という別の提示利率があります。
Nu Global advertised EURC balance APY: 2.20% APY
両方の利率が示されていることから、計画されている統合はUSDCに限定されないことが分かります。ただし、両資産が同時に利用可能になることや、同一の機能を持つことが確定したわけではありません。
Nuによると、Nu GlobalにはバーチャルMastercardが付帯し、マークアップなしの競争力ある為替レートで決済できます。また、BitcoinやEthereumを含む、厳選されたデジタル資産にも対応します。
記事執筆時点で、USDCは約$0.9999とペッグ水準付近でおおむね安定して取引されており、時価総額は約740億ドルでした。これは資料内で引用された市場データに基づいています。
展開範囲と利用可能性は未確定
Nuによると、顧客は欧州とラテンアメリカから開始し、35カ国以上で高速かつ手数料無料の送金により、資金を送受信できるようになります。ブラジル、コロンビア、メキシコ、米国との統合は今後数カ月にわたって計画されているため、発表からこれらすべての市場で同時に全面利用できることは確認できません。
計画されている統合が進んだ場合、ユーザーにとっての実際の詳細は、各市場でそれぞれの資産と機能がいつ利用可能になるかによって決まります。発表は対象となる国と製品機能を示していますが、アクセス、送金、決済などの機能がどの順序で有効になるかは明らかにしていません。
提供された情報からは、ローンチ時期、対象ユーザー、地域ごとの利用可能性、対応機能は完全には確定していません。Nuは新商品が9月10日からリリースされ、ユーザーはnu.comで登録して早期アクセスの対象者になれると説明しています。これは、サービスが誰でも利用できる状態ではなく、順番待ちを伴う展開であることを示しています。
ユーザーは、現時点でNu Globalを通じてUSDCまたはEURCを購入、入金、出金、送金できると想定すべきではありません。各機能がいつ利用可能になるのか、どのユーザーが対象となるのか、カストディやネットワーク対応がどのように扱われるのかは、提供された情報では確認できません。
別の製品上の区別として、Nuの米国事業が挙げられます。Nuは米国でのローンチについて、2026年1月に米通貨監督庁(OCC)の銀行認可が条件付きで承認されたことを受け、Lead Bank(FDIC加盟)との提携銀行モデルであると説明しています。この銀行および預金保険に関する説明は、米国のNu Accountに適用されます。Nu Globalで保有されるUSDCまたはEURC残高に対する保険適用を意味するものと解釈すべきではありません。
今回の統合計画は、Circleがステーブルコインを消費者向けおよびインフラ向け商品に組み込もうとする、より広範な取り組みの一環です。資料では、その拡大の例として、CircleによるOKXのX LayerへのネイティブUSDCの導入と、決済企業Tazapayの買収合意を挙げています。
今回の発表では、展開、カストディ、対応ネットワーク、ユーザーの利用資格について完全な詳細は示されていません。したがって、提示された利率と対象国は商品として示された内容を説明するものであり、すべての機能がすでにNuの全顧客に利用可能であることの確認とみなすべきではありません。