BSP短期証券の利回り、堅調な需要にもかかわらず10週連続で上昇
重要ポイント
- •BSPの28日物証券の加重平均落札利率は10週連続で上昇し、0.84ベーシスポイント上がって4.7624%から4.7708%となった。
- •月曜日の入札には300億ペソの募集に対して325.57億ペソの応札が集まり、入札倍率は前回の1.7438倍に対し1.0852倍となった。
- •中央銀行は利回りの上昇を抑えるため応札額のうち205.57億ペソのみを落札し、落札利率は4.75%〜4.85%の範囲となった。
- •BSPは自社証券と期間物預金ファシリティを活用して過剰流動性を吸収し、短期市場金利を政策金利である翌日物リバースレポ金利へと誘導している。
- •2026年6月の金融政策報告書によれば、公開市場操作により1.3兆ペソの流動性が吸収され、そのうち19.2%はBSP証券を通じて吸収された。

フィリピン中央銀行(Bangko Sentral ng Pilipinas、BSP)の短期証券の平均利回りは月曜日、入札に寄せられた需要が募集額を上回ったにもかかわらず、10週連続で小幅に上昇した。
28日物BSP証券には325.57億ペソの応札が集まり、募集額の300億ペソをやや上回ったものの、8月14日に実施された同規模の募集に対して寄せられた523.15億ペソの応札を下回った。これにより入札倍率は1.0852倍となり、前回募集で記録した1.7438倍を大幅に下回った。
応札超過にもかかわらず、中央銀行は利回りの上昇を抑えるため、応札額のうち205.57億ペソのみを落札した。落札利率の幅は4.75%〜4.85%となり、前回入札での4.725%〜4.771%に比べて幅が広く、水準も高かった。これを受けて、同証券の加重平均落札利率は前週比で0.84ベーシスポイント上昇し、4.7624%から4.7708%となった。
BSPは、自らが発行する証券と期間物預金ファシリティ(タームデポジット・ファシリティ)を活用して金融システム内の過剰流動性を吸収するとともに、短期市場金利を政策金利へと誘導している。政策金利は、中央銀行の金利回廊の基準となる翌日物リバースレポ(逆買い戻し条件付き売却)金利である。同証券は、金融政策の伝達を支えるとともに、債務証券の価格発見(プライスディスカバリー)の改善にも寄与している。
中央銀行は、2019年の設立法(Republic Act No. 11211)改正により、公開市場操作の手段として自らの債務証券を発行する権限が回復したことを受けて、2020年に短期証券の毎週入札を開始した。当初は28日物のみを提供していたが、2023年に56日物を追加した。その後、流動性操作の合理化と、金融政策の伝達を強化する満期への集中を図るため、BSP証券の発行を単一の期間物に集約しており、毎週の入札結果は短期金融市場金利の水準と政策金利への追随度を継続的に測る指標となっている。
中央銀行の2026年6月金融政策報告書によれば、公開市場操作を通じて1.3兆ペソの流動性が金融システムから吸収された。このうち19.2%はBSP証券によって、52.3%は翌日物リバースレポファシリティによって、21.5%は翌日物預金ファシリティによって、6.9%は期間物預金ファシリティによって吸収された。
— Katherine K. Chan、BusinessWorld