ニュース暗号資産元トランプ大統領暗号資産顧問のボー・ハインズ氏、GENIUS法で利益を得た企業の株式を保有していたか:WSJ報道

元トランプ大統領暗号資産顧問のボー・ハインズ氏、GENIUS法で利益を得た企業の株式を保有していたか:WSJ報道

著者: Cointelegraph·

重要ポイント

  • •ウォール・ストリート・ジャーナルによると、ボー・ハインズ氏はトランプ大統領の暗号資産顧問を務めていた間、自身が共同設立した投資会社Nxumの3分の1の株式を保有していた。
  • •Nxumはテザー社との取引で630万ドルを受け取っており、最初の支払いはハインズ氏が依然として政府で働いていた間に処理された。
  • •顧問在任中、ハインズ氏はSignalアプリを通じてNxumのパートナーにGENIUS法の進捗を伝え、法案に反対する共和党議員を「大統領の足を引っ張る者」とするよう促した。
  • •決済ステーブルコインに関する初の包括的な連邦規制枠組みであるGENIUS法は、2025年7月に法律として署名され、連邦機関による実施規則を待って2027年1月に発効する予定である。
  • •ハインズ氏は2025年8月に政権を離れてテザー社の戦略顧問となり、翌月には米国法人のCEOに就任した。これは当局者が暗号資産企業へ移るより広範な「回転ドア」パターンの中で起きた。
元トランプ大統領暗号資産顧問のボー・ハインズ氏、GENIUS法で利益を得た企業の株式を保有していたか:WSJ報道

テザー社(Tether)に加わる前にドナルド・トランプ米大統領の暗号資産顧問を務めていたボー・ハインズ(Bo Hines)氏は、依然としてホワイトハウスで働いていた間、ステーブルコイン法案の成立で利益を得た企業の株式を保有し続けていたと報じられている。

ウォール・ストリート・ジャーナルの水曜日の報道によると、ハインズ氏は自身が共同設立した投資会社Nxumの3分の1の株式を保有しながら、米議会議員に対し、決済ステーブルコインに関する米国初の包括的な連邦規制枠組みを確立する法律である「米国ステーブルコイン国家革新のための指針と確立法(GENIUS法)」の成立を働きかけていた。報道によれば、この法案の進展は、時価総額で世界最大のステーブルコインであるUSDt(USDT)の発行体テザー社との取引に基づきNxumが630万ドルを受け取っていた時期と重なり、最初の支払いはハインズ氏が依然として政府に勤務していた間に処理されたという。

さらに同紙の報道によると、ハインズ氏はトランプ大統領の暗号資産顧問を務めていた間、Nxumのパートナーたちと連絡を取り続け、Signalアプリを通じてGENIUS法の進捗状況を伝えていた。

また、ハインズ氏はNxumのパートナーに対し、ステーブルコイン法案に反対する共和党議員を「大統領の足を引っ張る者」であり「Coinbaseやa16zのような民主党の回し者に買収されている」と見なすよう促したとも報じられている。

ハインズ氏は政権を離れ、2025年8月にテザー社の「戦略顧問」として入社し、翌月には米国法人の最高経営責任者(CEO)に就任した。

元ホワイトハウス高官と暗号資産企業との間のこの報道された取り決めは、トランプ氏とその家族、およびスタッフが自らの関与する法案の起草や成立から個人的に利益を得ているという継的な疑惑に新たな火をつけるものだ。連邦の利益相反法は原則として、行政部門の職員が金銭的利益を抱える公式業務への関与を禁じている。大統領は2025年、デジタル資産関連の投資から14億ドルを得たと開示しており、その中には、家族に連なる暗号資産企業でUSD1ステーブルコインを発行するWorld Liberty Financialからの数百万ドルが含まれていた。

GENIUS法は2025年7月に議会を通過し、テザーやCircleなどのステーブルコインの運営者を含む多くの暗号資産幹部が出席した式典で法律として署名された。ハインズ氏も出席しており、イベントの中でトランプ大統領から自ら名前を挙げて称えられた。

2025年に法律として署名されたものの、GENIUS法の施行には依然として、通貨監督庁(OCC)、連邦預金保険公社(FDIC)、連邦準備制度理事会、米財務省といったステーブルコインを監督する政府機関による実施規則が必要であり、これらのプロセスがステーブルコイン発行体が遵守すべき内容を決定することになる。同法は2027年1月に発効する予定だ。

Cointelegraphは報道の疑惑についてテザー社にコメントを求めたが、即答は得られなかった。

「回転ドア」──米政策当局者から暗号資産企業への移動は続く

かつて政府に在籍した複数の人物が、デジタル資産企業の幹部や顧問に転身している。ワシントンの「回転ドア」としばしば形容されるこのパターンは、米金融規制における長年の特徴だ。ハインズ氏のテザー社への移籍と並び、米商品先物取引委員会(CFTC)の元委員であるサマー・マーシンジャー氏は、任期満了の3年前に職を辞し、暗号資産擁護団体Blockchain AssociationのCEOに就任した。

水曜日には、Solidus Labsが、元CFTC上級顧問で元委員ブライアン・クインテンツ氏の顧問を務めたケビン・ウェブ氏が、同フィンテック企業のポリシー担当副社長に加わると発表した。ウェブ氏は同社初の元規制当局者ではない。同様に元CFTC委員であるドーン・スタンプ氏が2022年に同庁を離れ、「戦略顧問」としてSolidusに加わっていた。

関連:EU議会、暗号資産を汚職対策の議題に

Magazine:SECとCFTCの親暗号資産ルールは覆せるのか?法的見解