BitMine、ETH保有量が供給量の4.9%に達し5%の上限へ—買い付け終了が目前に
重要ポイント
- •BitMineのトム・リー会長は、シンガポールで開催されたToken2049において、「5%の錬金術(Alchemy of 5%)」戦略の下、保有量が流通供給量の5%に達した時点でイーサリアムの購入を確実に停止すると確認した。
- •直近で約15,112 ETHを購入した後、BitMineの保有量は合計6,016,414 ETHとなり、供給量の約4.9%に位置し、上限まで残り約10万ETHで、6〜7週間以内に到達する可能性がある。
- •同社はMAVANネットワークを通じて約5,067,309 ETHをステーキングしており、138億ドルのトレジャリーの約84%に相当、7日間利回り2.63%で年間約3億6,300万ドルの収益が見込まれる。
- •リー会長の現時点での立場は、8月のインタビュー時から変化しており、当時は企業によるETHの長期資産としての採用が進めば供給量の5%超の保有も理にかなうと示唆していた。
- •ETHが約6%下落し2,567ドル近くで取引される中、BitMineは約45億ドルの未実現損失を抱えており、年間のステーキング収益はこの不足額のごく一部を相殺するにとどまる。

イーサリアム・トレジャリー企業のBitMineは、自ら設定した積み上げ上限に迫っている。トム・リー(Tom Lee)会長は、保有量が流通供給量の5%に達した時点でETHの購入を停止し、その後はステーキング収益に依存する方針を確認した。
直近の購入により、同社の保有量は推定流通量1億2,210万ETHの約4.9%に達し、目標の下でさらなる積み上げの余地はわずかとなっている。一方、ステーキング報酬は追加のETH購入を必要とせずに収益を生み出し続ける可能性がある。上限に達すれば、流通する約20枚に1枚のETHが単一の企業トレジャリーの下に置かれることになり、戦略の購入フェーズを終え、すでに構築したポジションの収益化へと焦点が移る。
BitMine、供給量の5%でETH購入を停止へ
シンガポールで開催されたToken2049での講演で、リー会長は、BitMineが「5%の錬金術(Alchemy of 5%)」戦略の下での強固な上限としている5%の供給目標でイーサリアムの積み上げを停止すると確認した。直近の約15,112 ETHの購入により、総保有量は6,016,414 ETHとなった。
「5年かかると考えていました」とリー会長は述べた。「実際には1年強しかかかりませんでした」
BitMineが5%の水準に達するまでの残りは約10万ETH。同社の直近の購入ペースでは、買い付けプログラムは6〜7週間で終了する可能性がある。リー会長はまた、目標達成後に保有量が流通供給量の5%を超えるのを防ぐため、ステーキング報酬を売却する案も示唆した。
これはトーンの変化を示すものだ。8月のBanklessのインタビューでリー会長は、企業によるETHの長期資産としての採用が進む中、イーサリアムの供給量の5%超の保有理にかなう可能性があると述べていた。当時、同氏はBitMineが2027年にこの問題を再検討する可能性もあると示唆していた。
ステーキング収益がトレジャリーを支える可能性
ETHの購入停止は、さらなる積み上げの資金調達における資本市場への依存を低減させる可能性がある。リー会長は、追加購入に上限を設けることで、同社株がイーサリアムの価格動向により連動しやすくなると考えている。
ステーキングはBitMineの収益モデルの中心的な柱であり続けている。ステーキングは報酬と引き換えにイーサリアムネットワークのセキュリティ確保にETHを提供する仕組みで、大型保有者が保持するトークンで収益を得る手段となる。同社は現在、MAVANネットワークを通じて約5,067,309 ETHをステーキングしており、これは約138億ドルのイーサリアム・トレジャリーの約84%に相当する。
7日間利回り2.63%のもと、ステーキングにより年間約3億6,300万ドルの収益が見込まれる。この収益により、主要なETH保有を売却せずとも既存の財務上の義務を賄える可能性がある。
8月、リー会長は年間のステーキング収益を3億ドルと見積もり、その数字を年間3,000万〜3,500万ドルの優先株式配当と比較した。「イーサリアムを売却するのではなく、イーサリアム保有を収益化する方法を見つけることにむしろ取り組んでいます」とリー会長は述べた。
巨大なトレジャリーを抱える一方で、BitMineはイーサリアム価格の下落に伴い多大な未実現損失に直面している。以前の購入はより高い市場価格で行われたため、帳簿上の損失は約45億ドルに上る。ETHは水曜日、約6%の下落の後、2,567ドル近くで取引された。この不足額と比べると、推定されるステーキング収益は年間ベースで帳簿上の損失のほんの一部を相殺するにとどまる。