ニュース暗号資産ビットコイン、83,823ドルで「Uptober」を迎える 強いトレンドとFRBの逆風が交錯

ビットコイン、83,823ドルで「Uptober」を迎える 強いトレンドとFRBの逆風が交錯

著者: Decrypt·

重要ポイント

  • •ビットコインは9月を6.33%上昇で終え、史上最高の9月にはわずかに届かない形で、83,823ドルから10月を迎えた。
  • •2013年以降、10月は暗号資産で平均19.92%のリターンを記録しているが、2025年10月は3.69%下落し、わずか3度目の下落月となった。
  • •FRBは9月16日に25ベーシスポイントの利上げを行い金利を3.75%~4%に引き上げた(2023年7月以来の利上げ)。年内あと1回の追加利上げを示唆しており、次回決定は10月28日。
  • •現物ビットコインETFは9月29日まで9日連続で約30.8億ドルの資金を流入させたが、9月30日には1億4,869万ドルの純流出を記録した。
  • •予測市場Myriadのトレーダーは、10月中に85,000ドルの高値を付ける確率を90%と見る一方、2027年までの史上最高値更新の確率はわずか7%としている。
ビットコイン、83,823ドルで「Uptober」を迎える 強いトレンドとFRBの逆風が交錯

ビットコインは日足チャートで83,823ドル取引のまま10月を迎えた。価格は84,433ドルを下回って足踏みしているものの、テクニカル指標は強い上昇トレンドを示している。

予測市場Myriadでは、10月中にビットコインが90,000ドルの高値を付ける確率に48%、2027年までに史上最高値を更新する確率にわずか7%のオッズが付いている。

マクロ環境は季節的な強気見方を複雑にしている。FRBは9月16日に金利を3.75%~4%へ引き上げ、10年債利回りは5.289%に達し、現物ビットコインETFは9月30日に1億4,869万ドルの資金流出を記録した。

暗号資産界では、歴史的に好調な市場パフォーマンスから「Uptober(上昇する10月)」として知られる月の始まりであり、「レッド・セプテンバー(赤い9月)」の終わりでもある。しかし実際には、それほど「赤」ではなかった。では、ビットコインはどうなるのか。

史上最高に迫った9月

ビットコインは、記録更新目前まで行った9月を経て、0.28%高の83,823ドルで10月を迎えた。

取引日を残して月間7.33%の上昇となり、2024年の9月記録である7.29%をわずかに上回っていた。最終的には調整があり、ビットコインは月間6.33%の上昇で終了。依然として上昇(グリーン)で「レッド・セテンバーの呪い」には屈しなかったものの、歴史的なパフォーマンスとは言えなくなった。

次は、暗号資産界がUptoberと呼ぶ月がやってくる。暗号資産データアグリゲーターのCoinGlassによると、2013年以降、10月は暗号資産投資家に対して平均19.92%、中央値で14.71%のリターンを返してきた。

昨年はその常識が崩れた。2025年10月は3.69%安で終わり、2013年以降でわずか3度目の「赤い10月」となった。今年はどうなるかは未知数であり、マクロ環境がその文脈を提供している。

マクロ:金利上昇、利回り上昇

FRBは9月16日、0.25ポイント(25ベーシスポイント)の利上げを行い、金利を3.75%~4%のレンジに引き上げた。2023年7月以来となる利上げであり、投票は全会一致だった。金利の上昇は、「カネ余り」の終焉とともに、国債のようなより安全な資産へ投資が向かうため、ビットコインのような資産にとって影響の大きいニュースとなりやすい。

FRBのケビン・ウォーシュ議長はインフレが「依然として高止まりしている」と述べ、FRBの中央予測では年内にあと1回の25ベーシスポイント利上げが示されている。次回の決定は10月28日だ。

債券利回りもその反応を示した。経済全体の借入コストの基準となる10年債利回りは9月に5.289%で終了し、30年債は5.632%と、いずれも52週間ぶりの高水準となった。ビットコインは利回りを生まないため、トレーダーは上昇する国債金利を直接的な競合と見なしがちだ。

株式市場も利上げを歓迎していない。S&P 500とダウ平均は、利回り上昇の中で9月に月間下落を記録した。FRBが最も重視するインフレ指標である8月のPCEインフレは、予想を下回る年率3.4%(予想3.7%)、コアは3.0%(予想3.3%)と予想より伸び悩んだ。

ETF資金流入:9日間の連続が終了

一方、ビットコインETFは9月29日まで9日連続で約30.8億ドルの資金を吸い込んだ。現物ビットコインETFは投資家に代わって実際のビットコインを保有するため、その日々の資金流出入は資金がこの資産に出入りする動きを測る指標として広く注視されている。この連続は9月30日、DecryptビットコインETFトラッカーによれば1億4,869万ドルの純流出で終わった。純資産総額は1,010億ドル超となっているが、データは集計元によって数十億ドル単位で異なる場合がある。

9月21日の週には、9億9,900万ドルの日を含め、約24億ドルが流入した。今週はこれまでのところ、5,142万ドルの純流出となっている。

予測市場:慎重なオッズ

予測市場では、資金の動きに応じてオッズが変動しながら、トレーダーが現実世界の結果に賭けることができる。Dastan(Decryptの親会社)が構築した予測市場Myriadでは、ビットコインが85,000ドルの高値を付ける確率に90%のオッズが付いており、現時点で最も安全な賭けは「BTCが横ばいで推移する」こととなっている。Myriadのオッズでは、現在、ビットコインが87,500ドルに到達する確率は70%だ。

別の市場では、ビットコインが2027年までに史上最高値を更新する確率はわずか7%と見られている。現在地から約50%の上昇が必要で、現時点では極めて可能性が低いとされている。

ビットコイン価格:強いトレンド、足踏みする上昇

本日の日足ローソク足は83,588.27ドルで始まり、83,134.08ドルから84,360.88ドルのレンジで推移している。現在は83,823.14ドルに位置し、74,977.57ドルからの反発後に付けた87,354.33ドルのスイングハイからの押し戻しの中にある。

平均方向指数(ADX)は、方向にかかわらずトレンドの強さを測る指標だ。現在値は41.5で、本物のトレンドを確認する25ラインを大きく上回り、正の方向線が負の方向線を上回っている。つまり、このトレンドを牽引しているのは売り手ではなく買い手だ。

指数移動平均(EMA)は、古い価格よりも直近の価格を重視する。50日EMAが200日EMAを上回っており、短期的なトレンドが上向きであることを示している。

相対力指数(RSI)は、0から100のスケールで買いの勢いを追跡する指標だ。現在の61.8は、利益確定売りが発生しやすい70の水準には達していないものの、買い手が優勢であることを示している。スクイーズ・モメンタム・インジケーターは「オフ」、つまりボラティリティ圧縮がすでに解除されており、価格が平均からどれだけ乖離しているかを追跡するボリンジャーバンドは拡大している。

予定が詰まった材料カレンダー

今月の潜在的な材料として、カレンダーは充実している。9月雇用統計が10月2日、FRBの金融政策決定機関である連邦公開市場委員会(FOMC)の議事録が10月7日、主要なインフレ指標である消費者物価指数(CPI)が10月14日そしてFRBの決定が10月28日に予定されており、いずれもFRBの次の動きへの期待に影響を与える経済指標だ。Myriadの10月市場は東部時間10月31日午後11時59分に締め切られる。

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