ビットコインとイーサリアムはなぜ上昇したのか:トランプ氏の暗号資産推進と31億ドルのショートスクイーズ
重要ポイント
- •ビットコインは8月18日と8月20日のスナップショット間で12.91%上昇し73,032.76ドルとなり、6週間のレンジを上抜けた。一方、イーサリアムは21.39%上昇して2,326.38ドルとなり、主要資産をけん引した。
- •米財務省は8月19日、9月9日から11月4日までの間、10年から30年物証券の買い戻しを1回あたり20億ドルから少なくとも40億ドルへ増やし、長期債市場の流動性を支えると発表した。
- •トランプ氏は、米政府による大規模なビットコイン保有について協議したと述べたが、購入額、時期、資金調達方法は明らかにせず、別途、CLARITY Actの公正な版を議会に可決するよう求めた。
- •暗号資産のショート清算は2日間で約31億ドルに達し、記録上2番目に大きな規模となった。同時に、BTCの取引所純流出は12,058.94 BTC、ステーブルコインの取引所純流入は3億9,773万ドルだった。
- •上昇を維持するには、ビットコインが以前の66,000ドルレンジ上限を維持し、ビットコインとイーサのETF流入が引き続きプラスであり、BTCの取引所流出が継続する必要がある。実際の政府によるビットコイン購入はまだ実行されていない。
速報
暗号資産は、複数の材料が混雑したショートポジション市場の上に重なったことで上昇した。8月19日、米財務省は長期金利の押し上げ圧力を和らげるため、10年から30年物国債の買い戻しを1回あたり少なくとも40億ドルへ倍増すると発表した。同日、トランプ氏は議会に「公正な版」のCLARITY Actの可決を促し、政府による大規模なビットコイン保有について協議したと述べたが、購入額、時期、資金の仕組みは明らかにしなかった。こうした政策ヘッドラインはBTCを過去6週間のレンジから押し上げ、そのブレイクアウトがレバレッジのかかったショート勢の買い戻しを誘発した。8月20日には、ETFへの資金流入、BTCの取引所流出、ステーブルコインの入金によって今回の上昇に明確な現物流動性の要素があることが確認され、相場はイーサリアムや大型アルトコインへと広がった。重要なのは、政策シグナルは政府がすでに購入したことを意味しないという点だ。今回の上昇は、市場が期待を再評価したものであり、関連政策が実行可能になる速度よりも早く進んだ。