イラン戦争終結を示唆するトランプ氏、BTCは8万ドルを目指す――原油価格は反落
重要ポイント
- •トランプ大統領が米伊紛争の終結が近づいている可能性を示唆した後、ビットコインは約3%上昇し7万9,000ドルの水準を回復した。
- •トランプ氏が紛争終結後に原油が急落すると予測したことで原油価格は下落したが、WTIは1バレル100ドル超、ブレントは105ドルで推移した。
- •CME FedWatchのデータでは、FRBによる25ベーシスポイントの利上げ確率は92.7%と、1週間前の59.4%から上昇しており、決定は水曜に予想されている。
- •ビットコインは週足終値が一時主要トレンドラインを下回った後、7万7,430ドルの50週指数移動平均を上回って回復した。
- •QCP Capitalは、リスク資産がすでに0.25%の利上げを織り込んでいるため、FRBの決定そのものより付随する声明の文言の方が重要になると主張した。

ビットコイン(BTC)は週明けのウォール街オープンで7万9,000ドルの水準を回復した。米国とイランの紛争をめぐる矛盾するシグナルを、トレーダーたちが解析している。
重要ポイント:
- 米国のドナルド・トランプ大統領がイラン戦争が終結に近づいている可能性を示唆したことで、原油価格が下落するなか、ビットコインは7万9,000ドルを上方へ回復した。
- 市場はFRBによる25ベーシスポイントの利上げ確率を90%超へ引き上げた。
- 日曜の週足終値が主要トレンドラインを下回って引けた後、ビットコインは50週指数移動平均を再テストした。
トランプ氏がイラン戦争終結に言及、ビットコイン上昇
TradingViewのデータによると、BTC/USDは週末の下落を帳消しにし、当日約3%上昇した。この新たな上昇は、イランとの和平合意への期待を高めたトランプ氏の発言に続くものだ。
「破綻国イランは取引を望んでいる、急いで、そして必死に。米国が関与するかどうかは私が決める。その考え自体にはオープンだ」と、同氏はTruth Socialへの投稿で書いた。
米国株式は寄り付きで上昇したものの、その後に下落に転じた。中東の重要な原油輸送ルートの行方をめぐる不確実性が続いているためだ。執筆時点でS&P 500は0.3%安となっている。
エネルギー供給への脅威はホルムズ海峡にとどまらず、紛争がイランを超えて拡大するなか、サウジアラビアの東西パイプラインやバブ・エル・マンデ海峡も脅威にさらされている。ホルムズ海峡は世界で最も重要な原油送の要衝の一つであり、同海峡での混乱はエネルギー市場から格別の注目を集める。執筆時点で米国のWTI原油は100ドル超で推移し、ブレント原油は105ドルで取引されていた。
トランプ氏が原油価格の下落予測を繰り返し強調し、紛争終結にも言及したことを受けて、原油価格は下落した。
「石油を除けば一時的に物価は急落しており、イランとの軍事紛争が終われば石油は石のように暴落する。それは長くかからないだろう」と、別のTruth Socialへの投稿で読める。
また、CME GroupのFedWatchツールの最新データでは、利上げ確率は92.7%と、1週間前の59.4%から上昇している。FRBは水曜日に最新の金利決定を発表する予定で、市場は25ベーシスポイントの利上げにより3.75~4%となると予測している。金利決定はリスク資産が取引される流動性環境を左右するためビットコインにとって重要であり、FRBの会合は暗号資産カレンダーで最も注目されるイベントの一つであり続けている。
これらの動向について、トレーディング会社のQCP Capitalは、高水準の原油価格が続けば米国の金融政策に直接影響を与えると予測した。
「長期にわたる混乱は、エネルギーコストの上昇が輸送・物流価格に転化するリスクを高め、インフレ期待を押し上げ、成長が減速するなかでもFRBが利上げ停止を行う能力を制約する可能性がある」とQCPは月曜に書き、次のように付け加えた。
「この力学は政策上の緊張を生み出す。エネルギー価格の高止まりはFRBを引き締め姿勢に留め得る一方、エネルギーコスト上昇による経済データの弱さは、忍耐を主張する材料となり得る」
焦点はFRBの利上げ決定をめぐる「文言」へ
今週のFRB決定がBTC価格動向に与える影響について、QCPはリスク資産がすでに0.25%の利上げを織り込み済みであり、その結果、ボラティリティは低下するとの見方を示した。
関連:CLARITY法案採決とFRB利上げ:今週のビットコインで知るべき5つのこと
同社はまた、先週の消費者物価指数(C)インフレデータに対する市場の反応が総じて低調だったことは、FRB当局者の言語が決定そのものより重要になったことを意味すると主張した。
「この沈静化は焦点の変化を反映している。FRBが利上げするかどうかという二者択一の問いには答えが出た。ポジショニング上の重要な問題は、政策当局者がこの動きをどのように位置づけ、先行きについて何を示唆するかにある」と同社は書いた。
BTC/USDは月曜、週足で一時下回って引けた後、7万7,430ドルの50週指数移動平均(EMA)を上回って回復した。50週EMAは約1年分の終値を平均化したものであり、長期トレンドの強さを測る広く使われる指標であり、週足チャートで注目される水準だ。Cointelegraphが報じたように、50週EMAは強気相場の回復の一環としてビットコインの強気勢力が取り戻すべき重要なサポート目標を表している。現物価格がこの水準から約2%上にあるなか、水曜のFRB発表が次の大きなマクロの節目となる。