米スポットBTC現物ETFが1日で3億9,900万ドル流出、イーサリアムETFは6日連続の引き出し継続
重要ポイント
- •BlackRockのiShares Bitcoin Trustは11月2日に4億530万ドルの流出を報告し、同日の米スポット・ビットコインETF全体の純流出額3億9,860万ドルを上回った。
- •米スポット・イーサリアムETFは月曜で6営業日連続の流出を記録し、3か月間の流入を経て10月には記録的な16億1,000万ドルを失った。
- •米ビットコインETFは約980億〜1,000億ドルの資産を保有しており、月曜の純流出は全体の0.5%未満に相当する。
- •月曜のETF流出に先立ち、10月29日にBinanceから63億ドルの盗難が報じられたが、セキュリティ侵害とファンド償還を結び付ける直接的な証拠はない。
- •ビットコインの価格は11月2日に7万9,000ドル近くまで反発したが、株式市場の下落が下押し圧力を加えるなか、11月3日に7万7,000ドルを下回った。

Farside Investorsのデータによると、米スポット・ビットコイン上場投資信託(ETF)は11月2日(月)に3億9,860万ドルの純流出を記録し、同じ取引日で米スポット・イーサリアムETFも1億3,970万ドルの流出を計上した。合計5億3,830万ドルに達するこの資金流出は、暗号資産市場に売り圧力が再燃し、投資家がETFを通じてデジタル資産へのエクスポージャーを縮小するなかで発生した。2024年に米国初のスポット型暗号資産ETFが取引を開始して以来、Farsideなどのトラッカーが各取引日の終了後に発表するこの種の日次集計は、投資家需要を測る広く注目される指標となっている。
BlackRockがビットコインETFの流出を主導
BlackRockのiShares Bitcoin Trust(IBIT)は11月2日に4億530万ドルの流出を報告し、この金額は同日の米スポット・ビットコインETF全体の純流出額の合計を上回った。FidelityのWise Origin Bitcoin Fund(FBTC)は資金動向を示したもう一つのファンドで、670万ドルの流入を吸引した。残る10の対象ビットコインファンドは純流動を報告しておらず、部門全体の減少はBlackRockのファンドのみが担う形となった。IBITは2024年1月に取引を開始したこのグループで最大のファンドに成長しており、月曜の内訳は単一の運用会社の資金流動が部門の日次合計を左右しうることを示した。
この最新の数字は、さらに大規模な流出日を受けてのものだ。10月30日にはビットコインETFが6億4,320万ドルを失い、4日連続の流入に終止符が打たれた。データによると、10月全体でのビットコインファンドの純流出額は約5億1,500万ドルに達した。ビットコインの価格は11月2日に7万9,000ドル近くまで反発したが、その後の取引で再び弱含んだ。
イーサリアムETF、6日連続の流出継続
米スポット・イーサリアムETFは月曜日で6営業日連続の流出を記録した。この流出の連鎖は10月26日に始まり、11月に入っても続いている。イーサリアム製品は2024年7月に、ビットコイン製品の数か月後に登場し、時価総額第2位の暗号資産への証券口座ルートを開いた。
BlackRockのiShares Ethereum Trust(ETHA)がこの日の償還のうち1億3,830万ドルを占めた。BlackRockのもう一つのファンドETHBは460万ドルの流出となった一方、Morgan StanleyのMSSEは320万ドルの流入を記録した。
イーサリアムファンドは3か月間の流入を経て、10月に記録的な16億1,000万ドルを失った。これは最大の月次流出額となる。その一方で、株式市場の下落が暗号資産価格に下押し圧力を加えるなか、ビットコインは11月3日に7万7,000ドルを下回った。
ビットコイン・イーサリアムファンドは依然として数十億ドルを保有
直近の流出にもかかわらず、米ビットコインETFは報告期間の前後で約980億〜1,000億ドルの資産を保有しており、月曜の純流出は全体の0.5%未満に相当する。スポット・イーサリアムETFの保有資産は約132億ドル。その1億3,970万ドルの日次流出は資産の1%強にあたり、ビットコインファンドの割合を上回る。
ETFの資金流動の数値は、新規の投資資金と引き出しの純差額のみを測るものだ。どの投資家が売却したかを特定することも、償還の背後にある判断を説明することもできない。資金流動はファンド株式の日次の設定・償還を通じて動くため、流出日は償還が新規購入を上回ったことを記録するものであり、投資家の動向のスナップショットであって、その動機を説明するものではない。
Binanceのハッキングが直近のETF流出に先行
月曜のETF流出に先立ち、報道によると10月29日にBinance取引所から63億ドルの盗難が発生していた。Binanceは一部サービスを再開した後、顧客による数十億ドル規模の引き出しがあったと報告している。
セキュリティ侵害と月曜のETF償還を結び付ける直接的な証拠はなく、資金流動データからも、投資家がさらなる引き出しを計画しているのか、新たな購入で戻ってくるのかを確認することはできない。Farsideの取引後の更新データにより、イーサリアムの流出が6日を超えて続くかどうか、11月の累積資金流動が10月の純償還と比べてどうなるかが明らかになるだろう。