Bitariが約3,000万ドルのナスダックIPOを申請、一般投資家の持分は約10%にとどまる
重要ポイント
- •ビットコインのマイニングおよびホスティングサービス提供企業であるBitariは、約3,000万ドルの調達を目指すIPO書類をSECに提出し、ナスダックへの上場を計画している。
- •提案された構成では、一般投資家の持分は同社株式の約10%にとどまり、内部関係者が過半数の株式と重要な意思決定を左右する議決権を維持する。
- •申請に関する報道は、一般側が発行資金の圧倒的多数を負担する一方で、得られる持分はごく一部にすぎないという不均衡を強調した。
- •このIPOは未確定であり、価格は決まっておらず、株式取引も開始されていない。条件はSECに提出される修正書類で変更され得る。
- •今回の申請は、ブロックごとの新規発行コイン数を6.25 BTCから3.125 BTCに減らした2024年4月のビットコインのハルビングに続くものである。

Bitariは、ビットコインのマイニングと、他の事業者のマイニングハードウェアが必要とする電力・スペース・運用サポートを提供するホスティングサービスを兼営する企業であり、新規株式公開(IPO)の申請書類を提出した。この案が実現すれば、発行終了後の一般投資家の持分は同社株式の約10%となる。IPOとは、企業が自社の株式を一般向けに初めて販売することである。
BitariのIPO申請書の内容
Bitariは、株式の発行を監督する米国の連邦規制当局である米国証券取引委員会(SEC)にIPOの書類を提出した。この書類は、規制当局の公開データベースEDGARから閲覧できる。
申請に関する報道によると、同社はこの発行を通じて約3,000万ドルの調達を目指している。また、別の報道によれば、ナスダック株式市場への上場を計画しているという。ナスダックには、Marathon DigitalやRiot Platformsをはじめ、米国で取引される大手ビットコインマイニング企業がすでに複数上場しており、マイニング株の小規模な上場としては確立された道筋に沿うものとなる。
留意すべき重要な点が一つある。この書類が示すのは申請案であって、完了した売出しではないということだ。最終条件は、株式が実際に取引されるまでの間に変更され得る。
一般投資家の持分が10%であることが重要な理由
注目されるのは、最終的に誰が何を所有するかという点である。提案された構成では、新株の買受人が得るのは同社のごく一部の持分にとどまり、内部関係者が大多数を維持する。
申請に関する報道はこの不均衡を直接的に指摘しており、この申請に関するある報道は、一般から資金の圧倒的多数を調達する一方で、渡す持分はごく一部にとどまる発行だと伝えている。
一般投資家にとっての影響は、支配権と浮動株式に関わる。一般投資家の持分が10%ということは、外部株主が少数派の持分しか保有しないことを意味し、IPO前にBitariを運営していた人々が、重要な意思決定を決める議決権を引き続き握ることになる。一般の人々が売買できる株式、すなわち浮動株式の規模も、株式がどれだけ容易に取引されるかを左右する。一般公開部分が小さいほど、通常、公開市場で流通する株式数は少なくなる。初期の取引に影響を与えるもう一つの構造的な要素がロックアップである。これは多くのIPOに見られる仕組みで、内部関係者が上場後の一定期間(一般的には約180日)、自社株式を売却しないことに同意するものだ。Bitariの今回の申請にこのような取り決めが含まれるかどうかは、登録書類そのものに記載された具体的な内容の一つである。
発行の確定前に確認すべき点
これはあくまで申請案であるため、いくつかの詳細は未確定で、変動する可能性がある。企業は通常、価格決定前の後続の届出でIPO条件を修正するものであり、最終的な株式配分は現行の草案と異なる可能性がある。提案された持分構成、価格、株式総数はいずれも、SECに提出される修正書類で更新され得る。
IPOの登録申告書には必須の開示も含まれる。特に、調達した資金をどう使う予定かを説明する「Use of Proceeds(使途)」や、企業が自社事業へのリスクを明示する「Risk Factors(リスク要因)」の各項目であり、見出しの裏にある詳細はそこで直接確認できる。
今回の件で確定したものはない。現行の申請書類の内容は、IPOの価格が決まったことや、株式取引が開始されたことを意味しない。
より広範な規制の背景
暗号資産に関連する企業と金融規制当局との関わりは深まっており、この傾向はデジタル資産をめぐる銀行免許申請の潮流やオフショアの暗号資産プラットフォーム向けの新たな資本規制にも表れている。Bitariの申請は、デジタル資産企業が規制市場に参入するというより大きな流れに合致しており、各国政府が暗号資産プラットフォームに審査期限を設ける動きとも類似している。
セクター全体の背景も、マイニングIPOの見方に影響する。ビットコインのプロトコルに組み込まれた予定されたイベントである直近のハルビングは、2024年4月に、マイニングされたブロックごとに新規発行されるコイン数を6.25 BTCから3.125 BTCへと削減した。この環境の中でBitariが自社の立ち位置をどう説明しているかは、発行書類で確認できる。
この発行を注視する人にとって、実践的な対応は単純だ。見出しではなく実際のSEC申請書類を読み、何らかの判断の前に持分構成と資金使途に注意を払うことである。
免責事項:本記事は情報提供のみを目的としており、金融または投資に関する助言を構成するものではありません。暗号通貨およびデジタル資産市場には重大なリスクが伴います。意思決定の前には、必ずご自身で調査を行ってください。