ニュース株式Beazleyの利益が急減、戦争とサイバーリスクが保険市場を圧迫

Beazleyの利益が急減、戦争とサイバーリスクが保険市場を圧迫

著者: City AM Markets·

重要ポイント

  • Beazleyの2026年上半期の税引前利益は、前年同期の$502.5mから$237.7mへ減少した。
  • 保険引受収入は同期間に4%減の$3.05bnとなった。
  • Adrian Cox CEOは、中東での戦争とサイバーリスクの上昇が顧客への支払い増加とスペシャリティ保険市場の軟化につながっていると述べた。
  • 取締役会は、特に北米のサイバー保険競争が、AIや地政学的変動による高まるリスクにもかかわらず料率を押し下げていると指摘した。
  • Beazleyは、ポートフォリオの9%を占める米国のサイバー事業を縮小し、Bermudaへの移行を進めている。
Beazleyの利益が急減、戦争とサイバーリスクが保険市場を圧迫

FTSE 100の保険会社Beazleyは、2026年上半期の利益が半減を大きく超えて減少したと発表し、戦争と世界的なリスク上昇が保険市場を圧迫していると述べた。

同社の2026年1月から6月までの税引前利益は$237.7m(£176.6m)で、前年同期の$502.5mから53%減少した。保険引受収入は4%減の$3.05bn(£2.27bn)となった。

最高経営責任者(CEO)のAdrian Cox氏は、中東での戦争の影響と拡大するサイバーリスクにより顧客への支払いが増え、スペシャリティ保険市場の環境が「急速に」軟化していると述べ、こうした状況が高リスク分野に注力する保険会社にすばやく影響を及ぼすことを示していると強調した。

「このような環境下では、規律ある引受に対する当社の堅実なアプローチにより、引き続き慎重なリスク選別に注力し、採算が取れなくなった分野ではリスクを削減していきます」と同氏は述べた。

取締役会は、特に北米のサイバー市場で過度の競争が起きており、AIや地政学的な不安定性によって高まるリスクをもはや適切に反映しない水準まで料率が押し下げられていると警告した。

Beazleyは、ポートフォリオの9%を占める米国のサイバー事業を縮小し、代わってBermudaへ軸足を移している。Bermudaは、insurance-linked securities(ILS)の世界的な中心地であり、captive insuranceでも主要な法域の一つである。同社は3月、Bermudaへの移行準備を進める中で「構造的な機会がある分野で断固として行動する」ことに注力していると述べ、2030年までに保険引受収入で$400mを目指すとしていた。

Zurichによる買収が迫る

今回の半期決算は、Lloyd’s of Londonの引受会社である同社が2月にZurichによる買収に合意した後に公表された。買収は画期的な£8bnの取引となる。

Zurichが提示した条件では、Beazley株1株当たりの総額は1,335pで、Zurichによる1,310pの現金支払いと、Beazleyが株主に支払うことを認められた最大25pの配当で構成される。年内の完了が見込まれるこの取引により、BeazleyはLondon Stock Exchangeから姿を消すことになる。

ただし、同社の最終損益はZurich取引に関連する直接費用$33.6m(£24.9m)の影響を受けており、取引が成功裏に完了した場合にはさらに$56mの偶発費用が発生する見通しだ。