イングランド銀行博物館が唯一無二のシティの見どころである理由
重要ポイント
- •イングランド銀行博物館は、1694年の創設から現在までの銀行の歴史をたどっている。
- •来館者は、原本の銀行憲章、タリー・スティック、初期の小切手、£1.2 million相当の金塊などの主要な資料を見学できる。
- •館内では、警備、偽造紙幣、Operation Bernhardを含む紙幣偽造の歴史に関する展示がある。
- •展示では、1780年代にほぼ600人の奴隷化されたアフリカ人を抱えるプランテーションの記録など、銀行と奴隷制の関わりも扱っている。
- •博物館は入館無料で、月曜日から金曜日の10amから5pmまで開館し、毎月第3木曜日は8pmまで延長開館する。

国内で、警備員がいない状態で、£1.2 million相当の金塊を持ち上げられる博物館はどこにあるだろうか。イングランド銀行博物館へようこそ。シティに隠れた名所のひとつだ。
金塊に加え、その下に400,000が保管されていることを思い出させるこの博物館は、1694年にWilliam and Maryによって創設された銀行の歴史から現在までをたどる、まさに宝庫である。最初の総裁はRobert Houblonだったが、銀行創設の着想を得たのはスコットランド人William Patersonだった。現在は、想像力あふれる芸術、回収された紙幣の展示に加え、ミツバチと金銭の関係、そして驚くほど広く行われているはちみつ詐欺に関する展示が行われている。
空港のようなセキュリティを通過したら、ロビーに入る際にモザイクを見上げるのを忘れないでほしい。
これらは、National Galleryのモザイクも手がけたロシア人芸術家Boris Anrepによるもので、いずれも英国の歴史的な貨幣を題材にしている。警備区域の背後にあるひとつはOliver Cromwellの時代にさかのぼり、Pax Quaeritur Bello、すなわち「Peace through War(戦争による平和)」という、ややオーウェル的な標語を掲げている。
建築家John Soaneの18世紀のオリジナルの意匠を反映するよう再設計された銀行ホールは、Gringottsの大広間を思わせ、建築図面、初期の小切手、王室の布告を収蔵している。その中には、借金不履行を謝罪するCharles IIの演説も含まれ、銀行創設へとつながる経緯を示している。若い来館者向けには、金融政策がインフレに与える影響などを示す体験型ゲームも用意されている。
イングランド銀行の宝物
興味深いことに、1930年代に銀行内部が取り壊され改装された際、Soaneのカーテンウォールだけが残されたが、建築評論家Pevsnerはこれを「20世紀におけるロンドン市の最大の建築犯罪」と評した。
館内を進むと、原本の銀行憲章や、借金の記録として使われたタリー・スティックを見ることができる。ちなみに、古いタリー・スティックを焼却したことが、1834年の国会議事堂焼失につながった。
展示されている巨大な箱は、Mercers’ Hallにあった銀行創設初期の時代にさかのぼる。また近くには、George Washingtonとの書簡、紙幣偽造の容易さを風刺した資料、そして警備強化以前には数百人の処刑につながったこと、さらに1780年代に銀行がほぼ600人の奴隷化されたアフリカ人を抱えるプランテーションを所有していた記録があり、シティの歴史を痛切に思い起こさせる。
円形展示室には金塊のほか、The Wind in the Willowsの作者Kenneth Grahameに関する展示もあり、武装強盗に立ち向かった後、銀行からいじめられるようにして追われたようだ。
さらに進むと、現在の警備体制を説明する展示や、ほぼ完璧に作られた悪名高いOperation Bernhardによるナチスの偽造紙幣の一枚が展示されている。これは、ユダヤ人強制収容所の囚人に作成を強制したものだった。
金そのものに関する別の展示には、Elizabeth IIの戴冠式で献上された小さな金塊が含まれる。その後、Big Bang、Crash、Northern Rock、著名な出資者の一部などへと展示は続き、さらに多くの内容が紹介される。
・イングランド銀行博物館は入館無料で、月曜日から金曜日の10-5まで開館。毎月第3木曜日は8pmまで開館する