ニュース株式百度、香港のプライマリー上場移行計画で株価上昇

百度、香港のプライマリー上場移行計画で株価上昇

著者: Blockonomi·

重要ポイント

  • 百度の香港上場は2026年9月1日にセカンダリー(第二上場)からプライマリー(第一上場)へ移行し、2005年の上場以来唯一のプライマリー上場先だったナスダックと合わせて、香港取引所とナスダックの双方でプライマリー上場を併持することになる。
  • 百度は移行計画を発表した後、香港上場株が6%超上昇した。
  • プライマリー上場への移行により百度はストックコネクトの対象資格を得る見通しで、中国本土の投資家が現地の証券会社を通じて同社株を購入できるようになる。組み入れは通常、時価総額や取引量の基準を満たしてから数か月以内に行われ、市場観測筋は百度がこれらの基準を満たすとみている。
  • 香港でのプライマリー上場は、「外国企業アカウンタビリティ法(Holding Foreign Companies Accountable Act)」に基づき米国取引所から上場廃止となった場合の百度の保護策となる。このリスクは2022年の米中監査検査取り決めで緩和されたが、解消はされていない。
  • 上場区分変更に併せて、百度は李彦宏(Robin Yanhong Li)会長兼CEOの下、4人の独立取締役で構成される取締役会の更新情報を開示した。同社の香港株に対する最新のアナリスト評価は「買い」で、目標株価は131.00香港ドル。
百度、香港のプライマリー上場移行計画で株価上昇

中国の検索・人工知能(AI)企業である百度(BIDU)は木曜日、香港における上場区分をセカンダリー(第二上場)からプライマリー(第一上場)へ変更する意向を明らかにした。移行は2026年9月1日に発効する予定だ。この発表を受け、百度の香港上場株(HK:9888)は6%超上昇した。

Baidu, Inc., BIDU

この移行により、百度は香港取引所と米ナスダックの双方でプライマリー上場を併持することになる。これまで同社のプライマリー上場先はナスダックのみだった。百度は2005年にナスダックへ上場し、2021年3月に香港でセカンダリー上場を追加した。これは当時、米国で取引されていた中国企業の間で香港上場を求める動きが広がった流れの一部である。

この変更の主な利点の一つは、香港の市場と中国本土の投資家を結ぶストックコネクト(Stock Connect)プログラムの対象となることだ。この接続により、同社に新たな資金流入の道が開かれる可能性がある。こうした転換は百度が初めてではない。アリババは2024年に香港のセカンダリー上場をプライマリーへと変更し、その後ストックコネクトに組み入れられた。

百度はストックコネクトへの組み入れ時期について具体的な日程を示していないが、こうした組み入れは通常、企業が必要な時価総額および取引量の基準を満たした後、数か月以内に実施される。百度の規模を考えれば、市場観測筋の間では同社が資格を満たすとの見方が大勢を占めている。

ストックコネクトを通じた中国本土資本へのアクセス

2014年の上海との接続で始まり、2年後に深圳へ拡大したストックコネクトは、中国本土の投資家が現地の証券会社を通じて香港上場株を購入できるようにする制度だ。百度にとってこのアクセスは、中国国内の投資家からの需要を高める可能性がある。

同社は中国を代表する人工知能開発企業の一つであり、本土の投資家から大きな注目を集めるセクターで事業を展開している。このため、プログラムの適格要件を満たした時点で、百度は組み入れの有力候補となるとみられる。

上場に関する発表と併せて、百度は取締役会の構成に関する更新情報も開示した。会長兼CEO(最高経営責任者)の李彦宏(Robin Yanhong Li)氏が率いる取締役会には、Yuanqing Yang、Jixun Foo、Sandy Ran Xu、Xiaodan Liuの4人の独立取締役が含まれる。

独立取締役はそれぞれ委員会の役職を担っている。Jixun Foo氏は報酬委員会と指名・企業統治委員会の委員長を務め、Xiaodan Liu氏は監査委員会の委員長を務めている。

米国取引所の上場廃止リスクの軽減

香港でのプライマリー上場は、ワシントンと北京の間で続く規制上の緊張の中で、百度にさらなる保護をもたらすことにもなる。仮に同社が米国の取引所から上場廃止となった場合でも、香港には完全に機能するプライマリー上場が残る。

こうした緊張は、部分的には2020年制定の米国法「外国企業アカウンタビリティ法(Holding Foreign Companies Accountable Act)」にさかのぼる。同法は、監査法人が3年連続して検査を受けられない外国企業を上場廃止にすることを認めるものだ。米中両当局は2022年に監査検査に関する取り決めに達し、直近の脅威は緩和された。それでも、両国間の規制をめぐる対立が明確な解決を見ないまま続く中、この問題はニューヨークに上場する中国企業にとって引き続き考慮すべき事項となっている。

百度の香港上場株に対する最新のアナリスト評価は「買い(Buy)」が維持されており、目標株価は131.00香港ドルとされている。

同社の香港市場における時価総額は現在、2,479億香港ドルとなっている。