AVAXのブレイクアウトは8.50ドルを視野、Avalancheの機関採用が加速
重要ポイント
- •AVAXは短期の三角持ち合いパターンの上限トレンドラインを上抜けし、持ち合い局面の後に買い圧力が再燃したことを示唆した。
- •同トークンは7.55ドルで推移しており、24時間の取引量は6億6,150万ドル、時価総額は32.3億ドルだった。
- •7.50ドルを超える上昇は強気見通しを強め、8.50ドル水準に焦点を当てることになる。
- •Delphi Digitalは、AvalancheがカスタムL1チェーンとCチェーンを通じて機関向けプラットフォームとして拡大していると指摘した。
- •Avalanche上の機関活動には、Progmatにおける12億ドル超のトークン化日本証券と、Axiymによる16億ドル超の決済処理が含まれる。

Avalanche(AVAX)はチャート上で短期の三角持ち合いパターンを上抜けした。これは、主要なサポートレベルが維持される場合にAVAX価格のより高い目標値を示唆するテクニカルな展開である。この動きは、Delphi Digitalが指摘した機関向け事業の拡大と同時に起きている。その拡大は、カスタムL1ネットワークと、世界のトークン化証券、清算プラットフォーム、送金・決済、ボールトといった分野での積極的な採用によって推進されている。
執筆時点で、AVAXはCoinMarketCapによると7.55ドルで取引されており、24時間の取引量は6億6,150万ドル、時価総額は32.3億ドルとなっている。過去1週間で16.84%上昇した後、AVAXの価格構造と機関による採用の両方が、今後の強気転換を示唆している。
AVAXのブレイクアウト、8.50ドルに焦点
暗号資産アナリストのCrypto With GopalがXでの投稿で共有したように、AVAX価格は短期の三角持ち合いパターンの上限トレンドラインを上抜けしており、長期にわたる持ち合い局面を経て買い圧力が再燃したことを示唆している。
このブレイクアウトは、市場の勢いが改善するなかで強気勢が主導権を握りつつあることを示唆している。トレーダーは現在、AVAXがブレイクアウトゾーンを上回る強さを維持し、持続的な需要によってパターンを確認できるかどうかを注視している。
7.50ドルを超えて上昇すれば強気見方は裏付けられ、8.50ドルエリアが視野に入ってくる。買い意欲がさらに高まれば、AVAX価格はこの直近の目標を超えてブレイクアウトモードに移行する可能性がある。ただし、ブレイクアウトゾーン内にとどまり続けることが、強気の動きを持続させる上で重要となる。
Avalanche、機関向けブロックチェーン戦略を拡大
Delphi Digitalのデータはさらに、Avalancheが機関向けプラットフォームへと成長していることを浮き彫りにした。単純なトークン化サービスの提供にとどまらず、ユーザーがバリデータをカスタマイズし、トランザクションへのアクセスを制限し、データのセキュリティを維持できる専用のL1チェーンを提供しているのである。
こうしたカスタムL1チェーンは、Avalancheの従来の「サブネット」アーキテクチャから名称を変更したものであり、2024年末のAvalanche9000アップグレード以降、立ち上げと運用にかかるコストが大幅に低下した。この変更は、機関専用ネットワークの運用をより経済的にすることを狙ったものである。
一方、AvalancheのCチェーンは流動性と分散型金融(DeFi)を提供し、これらの専用環境同士をつないでいる。
機関による活動は、幅広いユースケースでペースを上げている。日本の三菱UFJフィナンシャル・グループから生まれたデジタル資産プラットフォームProgmatは、自社プラットフォームをAvalancheへ移行しており、現在では12億ドルを超えるトークン化された日本の証券を保有している。規制されたセキュリティ・トークンの発行においては、日本の機関がいち早く参入した市場となっている。
ブラックロックをはじめとする大手資産運用会社のトークン化ファンドの管理も手がけるSecuritizeは、欧州における取引・清算ソリューションとしてAvalancheを選択した。同地域では、EUのMiCA規則が2024年末に完全施行されて以来、デジタル資産企業に明確なコンプライアンス枠組みを与えている。また、Axiymは同ネットワーク上の決済処理を通じて16億ドル超の資金を移動させた。
強気のテクニカル構成と機関による採用に加え、AVAX価格は上昇方向に動いており、この動きはビットコインが上昇に転じるなかでの暗号資産市場全体の勢い改善にも支えられている。
今後の展望
テクニカルなブレイクアウトが無事に達成されれば、その後のAVAX価格の裏付けは、上昇局面を延伸させる持続的な取引量にかかっている。
鍵となるのは、再テストが発生した場合に買い手が以前の抵抗線をサポートとして活用できるかどうかと、ネットワークへの機関の採用が続くかどうかである。採用面では、新たな機関向けL1の立ち上げや、Avalanche上のトークン化資産・清算・決済の取引量が拡大を続けるかどうかが注目ポイントとなる。
注:本記事には市場分析と価格予測が含まれていますが、これらは保証を意味するものではありません。暗号資産市場は変動が激しいです。必ずご自身で調査を行ってください。本記事は金融助言ではありません。