Amazonの決算発表、AWS成長とAI投資に注目集まる
重要ポイント
- •Amazonは7月30日に2026年第2四半期決算を発表予定で、ウォール街は1株利益を約1.82ドルから2.26ドル、売上高を約1,970億ドルと予想している。
- •投資家の関心はAmazon Web Servicesに集中しており、第1四半期の成長率は28%で、現在は一部の銀行が32%から33%への加速を見込んでいる。
- •予想されるAWSの改善は、AnthropicとOpenAIに関連するAI需要とBedrockのワークロードに支えられている。
- •Amazonの2,000億ドル規模のAI設備投資計画はフリーキャッシュフローを12億ドルまで圧迫しており、ガイダンスへの注目が高まっている。
- •オプション市場は決算後6.3%の変動を織り込んでおり、株価は225ドルから230ドル付近のテクニカルなサポート水準を試している。

7月30日にAmazonが2026年第2四半期決算を発表するが、ウォール街では期待値が低すぎるとの見方が強まっている。コンセンサス予想では、1株利益は約1.82ドルから2.26ドル、売上高は約1,970億ドルとなっている。もっとも注目されるのはAmazon Web Services(AWS)であり、クラウド成長率と利益率が、四半期の評価を売上高そのものと同じくらい左右するとみられている。AWSは第1四半期に15四半期ぶりの高い成長率となる28%を記録した後、Bank of Americaを含む複数の大手銀行が、AI需要の急増とAnthropicおよびOpenAIに関連するBedrockのワークロードを背景に、成長率が32%から33%へ加速すると予想している。
もっとも、その楽観論には重要な留保がある。Amazonの2,000億ドル規模のAI設備投資計画は、すでにフリーキャッシュフローをわずか12億ドルまで押し下げており、投資家はAlphabetと同様の動きに続いて、ガイダンスのさらなる引き上げがあるかを注視している。つまり今回の決算は、Amazonが予想を上回るかどうかだけでなく、AIインフラの構築を継続するためにどこまで負担を受け入れるのか、そして経営陣の支出計画が市場の織り込みと整合しているかも試すことになる。オプション市場は決算当日に6.3%の変動を織り込んでおり、通常の決算後変動である5.4%を上回っていることから、トレーダーは今回の発表が通常以上の影響を持つと見ている。
株価は年初来で約18%上昇し、予想PERも平均以下で推移していることから、地合いとしては上昇が優勢だが、それはAWSの成長率と利益率見通しが、すでに厳しいハードルを上回った場合に限られる。
Amazonのテクニカル分析
チャートが示すように、Amazon株は4月の約280ドル近辺の高値から反落しているものの、より広い上昇チャネルの中にはとどまっている。現在の株価は、上昇するトレンドラインと0.618フィボナッチ・リトレースメントが重なる225ドルから230ドル付近を試しており、木曜日の決算がまさに निर्ण定打となる可能性がある。
強気シナリオ
もしAmazonが、ウォール街が織り込んでいるAWSの成長加速を示せば、好決算はトレンドラインとフィボナッチが重なる水準からの反発材料となり得る。240ドル付近の0.5リトレースメントを明確に回復し、その後248ドル前後の0.382水準を再び上回れば、より広い上昇トレンドが再び機能し、チャネル上限や4月高値の再試しが視野に入る。
弱気シナリオ
一方で、特に設備投資ガイダンスやAWSの利益率に関して弱い内容となれば、株価は上昇トレンドラインと0.618リトレースメントの両方を下抜ける可能性がある。その場合、215ドル近辺のより深い0.786水準が意識され、さらに強い反応が出れば、4月以降守られてきた200ドルの心理的サポートまで押し戻される可能性がある。
決算がまさにこのテクニカルな分岐点で発表されるため、AMZN株の次の動きは夏場でも最も重要なものの一つになる可能性がある。AWSのAIストーリーが上昇再開に十分なのか、それともチャートがすでに警戒を示しているのかが焦点だ。