Alphabet株が4%下落、GoogleのAI体制再編でDeepMind最高経営責任者デミス・ハサビスがチーフサイエンティストに転任
重要ポイント
- •AlphabetのクラスC株は、GoogleがAI指導体制を大幅に再編したことを受けて約4%下落した。
- •DeepMindの共同設立者兼最高経営責任者デミス・ハサビスは、指導職から新たなチーフサイエンティストのポジションへ転任する。
- •2023年12月に導入されたGoogleの主力AIモデルファミリー「Gemini」から、複数の著名な研究者が離職した。
- •Google DeepMindは最新のAIモデルで課題に直面していると報じられているが、具体的な詳細は明らかにされていない。
- •Google Cloudは企業のAIインフラおよびサービス需要の拡大を背景に、引き続き強固な収益成長を記録している。

Googleの人工知能指導体制の大幅な再編に伴い、AlphabetのクラスC株(NASDAQ: GOOG)は約4%下落した。
Economic Times Marketsの報道によると、DeepMindの最高経営責任者デミス・ハサビスは新たにチーフサイエンティストへ転任する。ハサビスは2010年にDeepMindを共同設立し、2014年のGoogleによる買収以降、同AI研究研究所を率いてきた。彼の指導のもと、DeepMindは2016年に世界の囲碁チャンピオンを破ったAlphaGoや、生物学研究で広く採用されているタンパク質構造予測ツールAlphaFoldなど、画期的なシステムを生み出した。2023年、GoogleはBrain部門をDeepMindと統合してGoogle DeepMindを形成し、会社全体のAI研究体制を一つの組織に集約した。
指導体制の刷新は、Googleの大規模言語モデルファミリーであるGeminiから複数の著名な研究者が離職したことと同時に起きている。Geminiは2023年12月に初めてリリースされ、OpenAIやAnthropicの提供モデルと競合するGoogleの主力AIモデル群として位置づけられてきた。人材確保はAI業界全体の課題となっており、2022年後半のOpenAIのChatGPT登場以降、投資が急増する中で、主要な研究機関が限られた専門研究者の獲得を巡って競争している。
Google DeepMindは最新のAIモデルで課題に直面していると報じられているが、その課題の具体的内容については明らかにされていない。
AI部門の内部的な困難にもかかわらず、Alphabetのクラウドコンピューティング事業は引き続き強固な収益成長を示している。Google Cloudは直近の四半期において企業のAIインフラおよびサービス需要の拡大を恩恵として受け、会社の重要な収益推進要因となっている。アナリストは、Google CloudのAIワークロードが、より大規模な競合相手であるAmazon Web ServicesやMicrosoft Azureとの格差を縮める上で重要な要因であると指摘している。