ホワイトハウスがトランプ氏の米伊戦争発言を擁護、イランのミサイル射程に疑問も
重要ポイント
- •ホワイトハウス報道担当ディレクターのスティーブン・チョン氏が、Xへの投稿でトランプ大統領の米伊戦争発言への批判に公式に反論し、メディアの反応は現実から遊離していると主張した。
- •トランプ氏の発言がいかなる情報に基づくものかは不明のままであり、イランには米国へのミサイル攻撃を可能にする能力がまだ備わっていないとみられる。
- •3月、イランはインド洋の戦略的英米軍事拠点であるディエゴガルシア島に向けてミサイルを発射したが、同島はイランが自国で設定した1,240マイルの弾道ミサイル射程をはるかに超えている。
- •米国当局は、衛星打ち上げ技術が長距離ミサイルに必要な技術と重なるため、イランの宇宙計画が大陸間弾道ミサイルの開発につながりうると長年主張しているが、イランは同計画が民間目的だと主張し続けている。
- •3月のメモ書きは、イラン戦争に伴う不意打ちのドローン攻撃の可能性についてカリフォルニア州の捜査機関に警告していたが、裏付ける信頼できる情報はなく、当局も本気に受け取っていなかった。

ホワイトハウス報道担当ディレクターのスティーブン・チョン氏は、米伊戦争をめぐるトランプ大統領の発言への批判に反論し、Xへの投稿で同発言を擁護した。政権の広報を統括する立場の当局者として、チョン氏の投稿はホワイトハウスによる公式の反論と受け止められている。
「トランプ大統領の発言をめぐるメディアの過剰反応は、現実に根ざしたものではない。大統領は、核武装したイランを阻止しなければ米国の都市が脅かされていたと明確に述べたのだ。大統領のおかげで米国はより安全になっている。イランには核も、海軍も、空軍も、資金もない」と同氏は書いた。
トランプ氏の発言がいかなる情報に基づくものかは引き続き不明であり、イランが米国へのミサイル攻撃を実施できるほどの能力を持っているのかどうかも、程遠い状況だ。政権が発言の裏付けとなる情報を示すのかどうかは、依然として不明なままである。
紛争の中で、イランのミサイル計画には注目が集まっている。3月、イランはディエゴガルシア島に向けてミサイルを発射した。同島はインド洋に位置し、戦略的な英米軍事基地の拠点となっている。チャゴス諸島に位置するディエゴガルシア島は、長年にわたりこの地域における米英軍の重要な前方作戦拠点として機能してきた。
当時、AP通信は、イランが弾道ミサイル計画について自国で設けた制限により射程を1,240マイルに限定して運用していたと報じた。ディエゴガルシア島はその射程をはるかに超えた場所にある。広く受け入れられている定義によれば、大間弾道ミサイル(ICBM)は約3,400マイル(5,500キロメートル)を超える飛翔が可能とされる。比較として、米本土はイランから6,000マイル以上離れており、ICBMの基準をはるかに超える距離である。
一方、米国当局は長らく、イランの宇宙計画が大陸間弾道ミサイルの開発を可能にしうると主張してきた。人工衛星を軌道に打ち上げるために必要なロケット技術は、長距離ミサイルに必要な技術と重なるためである。イランは一貫して、自国の宇宙計画は民間目的だと説明している。
また3月には、ロサンゼルス・タイムズが報じたメモ書きによると、カリフォルニア州全域の捜査機関に対し、イランとの戦争が「ゴールデンステート」への不意打ちのドローン攻撃につながる可能性があると警告が出されていた。ただし、情報筋によるとこの警告を裏付ける信頼できる情報はなく、当局者は本気に受け取っていなかったという。