ニュースマクロタイラー・コーウェン、The Free Press に「リベラルな移民のための保守派の主張」を発表

タイラー・コーウェン、The Free Press に「リベラルな移民のための保守派の主張」を発表

著者: Marginal Revolution·

重要ポイント

  • コーウェンは The Free Press に論考『リベラルな移民のための保守派の主張(A Conservative Case for Liberal Immigration)』を発表し、2026年8月15日の Marginal Revolution の記事で紹介した。
  • 抜粋では、米国がAI業界を牽引しており、AIモデルをソフトパワーの一形態として活用していると論じている。
  • コーウェンは、ダリオ・アモデイ、ジェフリー・ヒントン、イーロン・マスク、ピーター・ティール、OpenAI 共同創業者のヴォイチェフ・ザレンバなど、AI分野の主要人物の移民としての背景を強調している。
  • 論考は MacroPolo の「Global AI Talent Tracker」を引用し、論文を発表しているAI研究者の38%が中国で学部教育を受け、そのうち72%が米国で働いていると報告している。
  • この議論は、H-1Bビザなども含め、米国企業が外国出身の科学者・エンジニアを雇用することをめぐる長年の政策論争を枠組みとしている。
タイラー・コーウェン、The Free Press に「リベラルな移民のための保守派の主張」を発表

経済学者のタイラー・コーウェンは、2021年に元ニューヨーク・タイムズ記者のバリ・ワイスが創刊したメディアThe Free Pressに、新たな論考『リベラルな移民のための保守派の主張(A Conservative Case for Liberal Immigration)』を発表した。コーウェンは2026年8月15日、2003年からアレックス・タバロックとともに執筆してきた経済学ブログ Marginal Revolution の記事でこの論考を紹介し、米国が世界を牽引し、AIモデルをソフトパワーの手段として用いている分野だと位置づけるAI業界に焦点を当てた抜粋を読者に示した。

抜粋は、人工知能分野の著名な人物たちの移民としての背景を強調している。

「AI革命を見てみてもよい。ここでも米国は世界を牽引しており、自らのAIモデルをソフトパワーとして行使している。Anthropic のダリオ・アモデイの父親はイタリア人であり、ニューラルネットワークの先駆者であるジェフリー・ヒントンは英国出身、OpenAI の初期の資金提供と設立に関与したイーロン・マスクとピーター・ティールは、それぞれ南アフリカとドイツの出身だ。OpenAI の共同創業者ヴォイチェフ・ザレンバはポーランド出身である。もちろん、マスクとティールにはそれ以外の業績も数多くある。主要な研究ラボの従業員の相当部分は中国人である。論文を発表しているAI研究者を対象としたある調査では、38%が中国で学部教育を受けており、そのうち72%が米国で働いている。」

論考でニューラルネットワークの先駆者と呼ばれるヒントンは、人工ニューラルネットワークによる機械学習を可能にした基礎的な発見により、2024年のノーベル物理学賞を共同受賞した。論考で引用されたAI研究者調査は、ポールソン研究所の内部シンクタンクが作成したマクロポロ(MacroPolo)の「Global AI Talent Tracker(グローバルAI人材トラッカー)」(アーカイブ済みプロジェクト)であり、AI研究者がどこで教育を受け、どこで働いているかをめぐる議論で広く引用されている。こうした数字は、米国の研究ラボやテクノロジー企業が、H-1B(専門職)ビザなどのプログラムを通じて外国出身の科学者・エンジニアを雇用する力をめぐって長年争われてきた政策議論に関連するものだ。

コーウェンはジョージ・メイソン大学の経済学教授である。同氏は、The Free Press で論考の全文を読むことを読者に勧めている。