ニュース暗号資産低い手数料と潤沢なUSDT流動性が牽引、TRONのアカウント数が4億を突破

低い手数料と潤沢なUSDT流動性が牽引、TRONのアカウント数が4億を突破

著者: BitcoinKE·

重要ポイント

  • TRONのアカウント数は、直近の1億アカウントを約16か月で追加し、4億を超えました。
  • ネットワークの累計取引数は152億回を超え、総送金額は約30兆米ドルに迫っています。
  • TRON上には940億米ドル超のUSDTが存在し、同ステーブルコインの循環供給量の約51.4%を占めています。
  • 低い手数料、迅速な決済、厚いUSDT流動性が決済や送金を支え、同ネットワークの成長を牽引しています。
  • EUと米国におけるステーブルコイン規制は、TRONなどのネットワークでの発行・決済活動の展開に影響を与える可能性があります。
低い手数料と潤沢なUSDT流動性が牽引、TRONのアカウント数が4億を突破

TRONのアカウント数は4億を突破しました。2025年4月時点の3億からの増加であり、ネットワークの累計取引数は152億回を超え、総送金額は約30兆米ドルに迫っています。

この節目を後押しした主要因は、テザー(Tether)が発行する世界最大のステーブルコイン「USDT」です。現在TRON上には、ドルペグ型トークンである940億米ドル超のUSDTが存在し、これは循環供給量の約51.4%に相当します。イーサリアム(Ethereum)を含め、これほどの量をホストする単一のブロックチェーンは他になく、このことにより同ネットワークはドル建て暗号資産決済における主要な決済基盤の一つに位置付けられています。

成長のペースは加速しています。2018年にメインネットの稼働を開始したTRONは、最初の1億アカウントに到達するまでに4年を要しましたが、直近の1億アカウントの追加には約16か月しかかかっていません。

普及を支えているのは、低い取引コスト、迅速な決済、そして潤沢なUSDT流動性という要素です。これらの特性により、TRONは決済、送金、新興国市場をまたいだドルの移動に特に有用なものとなっています。この利便性は、従来型の送金チャネルではコストが高くなりがちな送金ルートにおいて特に重要です。世界銀行のデータでは、200米ドルの送金にかかる世界平均手数料は一貫して6%を超えており、国連の持続可能な開発目標(SDGs)が掲げる3%の目標を上回っています。

TRONのCEOを務めるジャスティン・サン(Justin Sun)氏は、同ネットワークの利用がアフリカ、とりわけナイジェリアで急速に拡大していると述べています。また、ステーブルコインの取引パターンに関する報告書では、B2B(企業間)送金がステーブルコイン取引の大半を占めており、その受け皿として選好されるブロックチェーンとしてTRONが特定されています。

こうした成長は、ステーブルコインが正式な規制の対象へと移行する中で進んでいるものでもあります。EUのMiCA規制は2024年にステーブルコイン発行体を監督下に置き、米国も2025年7月に、決済用ステーブルコインに対する連邦レベルの基準を定めるGENIUS法を制定しました。こうした新たなルールの下で発行や決済活動がどのように展開していくかは、業界全体にとって、ひいてはその取引量の最大シェアを担うネットワークにとって、未解決の問いとなっています。

言い換えれば、TRONが成長しているのは、人々が同ネットワークを単なるTRXの取引プラットフォームとしてではなく、ステーブルコインのための金融インフラとしてますます利用するようになっているためです。

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