ニュースマクロウォール街の米国債利回り見通し:「Highet for Longer(高め態勢の長期化)」

ウォール街の米国債利回り見通し:「Highet for Longer(高め態勢の長期化)」

著者: Econbrowser·

重要ポイント

  • •10月にウォール・ストリート・ジャーナルが実施した調査のエコノミストは、「Highet for Longer(高め態勢の長期化)」環境の下で米国債利回りが高水準に推移すると予想している。
  • •夏の初め以降、成長の改善、新たなインフレ圧力、米国の財政軌道への懸念を背景に利回りは上昇してきた。
  • •こうした複合的な要因により、多くのエコノミストが国債への投資家需要に関する前提を見直すこととなった。
  • •予測のばらつきは大きく、2027年12月の10年債利回りの予想は3.95%から5.63%まで、約1.68ポイントの開きがある。
  • •10年債利回りは住宅ローンから社債までの借入コストを左右するベンチマークとして、債券市場を超えた関心を集めており、月次の調査更新で見通しの修正が追跡される。
ウォール街の米国債利回り見通し:「Highet for Longer(高め態勢の長期化)」

ウォール街のエコノミストは、10月のWSJ調査によると、米国債利回りが「Highet for Longer(高め態勢の長期化)」の見通しの下で高水準に推移すると予想している。

成長の改善、新たなインフレ圧力、米国の財政軌道への懸念が相まって、夏の初め以降、債券利回りは上昇してきた。多くのエコノミストは、こうした組み合わせにより、価格が下落すれば利回りが上昇する国債への投資家需要に関する前提を見直すことを余儀なくされたと述べている。

調査における予測のばらつきは大きい。2027年12月の10年債利回りの予想は、最低で3.95%、最高で5.63%であり、それぞれジェームズ・スミス氏とアレン・サイナイ氏によるものだ。約1.68ポイントに及ぶこの開きは、金利の先行きをめぐるプロの予測担当者らの見解の幅を示している。

調査に添付された図は、FRED経由の米財務省の利回りデータに基づきWSJが作成したもので、10年債利回りを黒、10月WSJ調査の平均を青の四角、7月WSJ調査の平均を薄緑の三角で、いずれもパーセント表示で示している。

10年債利回りは、米国経済全体の借入コストの広く注目されるベンチマークであり、住宅ローンから社債まであらゆる金利に影響を及ぼす。そのため、同調査の利回り予想は債券市場にとどまらず広い関心を集める。WSJ経済予測調査は、プロのエコノミストによる複数年にわたる成長、インフレ、金利の月次予測を収集しており、米国の金利軌道に関する期待の変化を測る定期的な指標となっている。調査は毎月更新されるため、今後の公表では、エコノミが国債需要に関する前提をどう修正するかが明らかになる。

出典:Econbrowser