SuperX(SUPX)、日本のWoodman Inc.から3,880万ドルのNvidia B300サーバー注文を獲得
重要ポイント
- •3,880万ドルの注文は、SuperXとWoodman Inc.の間で初めての商業取引であり、リピート購入ではない。
- •サーバークラスターはNvidia B300 GPUを採用し、日本・横浜のAIインフラプロジェクトに充てられる。
- •SuperXは8月20日までに契約額の約20%の前払金を受領しており、残額は出荷前に支払われる。
- •システムの引き渡しは2026年11月中旬に予定されている。
- •この契約は、SuperXの日本戦略を、これまでのRTX Pro 6000ベースの展開を超えるより高性能なGPU層へと拡大する。

SuperX AI Technology Limited(SUPX)は、Nvidia(NVDA)B300 GPUをベースとするサーバークラスターの供給に向け、日本のテクノロジー企業Woodman Inc.から3,880万ドルの購買注文を獲得した。この報道を受けて、SUPX株はプレマーケット取引で約2%高となった。
この注文は、同社の完全子会社である日本のSuperX Industries Co., Ltd.を通じて発注されたもので、サーバーは日本・横浜のAIインフラプロジェクトに充てられる予定だ。システムの引き渡しは2026年11月中旬に予定されている。
B300は、Nvidiaのデータセンター向けGPUファミリー「Blackwell Ultra」に属し、Blackwell B200の後継としてより高い性能を持つ製品である。また、Nvidiaの製品構成では、ワークステーション向けのRTX Pro 6000の上位に位置しており、今回のWoodman向け注文は、SuperXがこれまで日本で展開してきた製品より高いコンピュート層に属することになる。
契約に基づく支払条件はすでに動き出している。8月20日時点で、SuperXは契約総額の約20%に相当する前払金を受領しており、残額は出荷前に支払われる。この構造では、取引額の大半は調印時ではなく、2026年11月の引き渡しに対応して回収される。
この取引はSuperXとWoodmanの間で初めての商業取引であり、シンガポールに本拠を置く同社にとって、リピート注文ではなく新規顧客の獲得を意味する契約となっている。
日本市場での既存の足場を基盤に
SuperXは日本市場にとって新参者ではない。シンガポールに本拠を置く同社は、Nvidia RTX Pro 6000プラットフォームを中心としたソリューションによってすでに日本国内に足場を築いており、Woodmanとの取引は、Nvidia B300プラットフォームを日本向けの製品群に加えることで、この戦略をより高性能な領域へと押し進めるものだ。
一方のWoodmanは、余剰電力や遊休コンピューティング能力を含む、十分に活用されていないリソースの有効活用に注力する日本のテクノロジー企業であると自称している。同社が表明している重点分野には、AIおよびハイパフォーマンスコンピューティング環境が含まれる。このリソース重視の姿勢は、日本のデータセンターが抱える中心的な制約の一つ、すなわち電力の利用可能性と交差する。電力の利用可能性は、国内でAIコンピューティング能力がどこに構築されるかを左右する決定的な要因となっている。
より広範な日本戦略の一環
シンガポールに本社を置くSuperXは、日本を国際成長計画の重要な一部に位置付けている。同社の製品レンジはAIサーバーにとどまらず、液体冷却技術、電力インフラ、データセンター向けソリューションも含んでいる。
この幅広いポートフォリオにより、SuperXは、単なるハードウェアリセラーではなく、大規模なAI展開向けに複数のコンポーネントを供給するサプライヤーとして売り込むことができる。この訴えが届く市場では、国産AIコンピューティングへの公的資金の流入も進んでおり、その中には、日本独自のAIモデルとその基盤となるコンピューティング能力の開発に補助金を提供する経済産業省(METI)のGENIACプログラムも含まれる。
3,880万ドルのWoodman注文は、この戦略における最新の一手であり、顧客がAIコンピューティング能力にさらに資金を投じるなか、同社をより高性能なGPUインフラへと向かわせている。この取引の具体的な指標は、出荷前に支払われる残り約80%の残額、2026年11月中旬の引き渡し日、そしてWoodmanとの初回の顧客関係がリピート注文につながるかどうかだ。
発表時点で、NVDA株は1.42%上昇していた一方、SUPX株はプレマーケットでの上昇にもかかわらず当日3.42%下落した。