サム・バンクマン=フリード、FTX詐欺有罪判決の破棄を米最高裁に要請
重要ポイント
- •サム・バンクマン=フリード被告は、新たな裁判の実施と刑事判決に含まれる11.02 billionドルの没収命令の破棄を米最高裁に求めている。
- •マンハッタンの陪審は2023年11月、元FTX最高経営責任者について7件の詐欺関連罪で有罪評決を下し、被告には25年の連邦禁錮刑が言い渡された。
- •第2巡回区控訴裁判所は6月12日、顧客資金が虚偽の説明を通じてAlameda Researchへ移された時点で詐欺が成立していたとして、有罪判決を支持した。
- •FTXの破産財団は7月31日に始まった分配ラウンドを含め、債権者に数十億ドルを返還しており、被告側は顧客が相当な価値を受け取ったと主張する根拠としている。
- •バンクマン=フリード被告は11.02 billionドルの没収が合衆国憲法修正第8条の「過大な罰金条項」に違反すると主張しているが、控訴裁判所は支払い能力がないことだけでは制裁が著しく不釣り合いになるとはいえないと判断した。

サム・バンクマン=フリード被告は、7件の詐欺罪による有罪判決をめぐる争いを拡大し、新たな裁判を求めて米最高裁に申し立てた。有罪判決により、被告には25年の連邦禁錮刑が言い渡されている。また、刑事判決に含まれる11.02 billionドルの没収命令を取り消すよう判事らに求めている。
マンハッタンの陪審は2023年11月、元FTX最高経営責任者の被告について、電信詐欺2件、電信詐欺共謀2件、証券詐欺・商品詐欺・マネーロンダリングに関する共謀罪で有罪評決を下した。検察側は、FTXの顧客資金数十億ドルがAlameda Researchへ移され、投資、融資の返済、政治献金、個人的な支出に使われたと主張した。被告はその後、25年の禁錮刑を言い渡された。米司法省による判決の発表はこちら:
返済に関する証拠が法廷闘争の焦点に再浮上
バンクマン=フリード被告の最高裁への申し立ては、顧客に返済する意向や、FTXの資金で行った投資の最終的な価値に関する証拠について、ルイス・カプラン判事が課した制限を改めて争うものだ。被告の弁護士は、資産が利用可能な状態で残り、その後、債権者への回収を支えるのに十分な価値を生み出したことを示す証拠によって、顧客の損失に関する主張に反論する機会を弁護側に認めるべきだったと主張している。
第2巡回区控訴裁判所は6月12日、有罪判決と刑罰を維持した際にこの主張を退けた。同裁判所は、バンクマン=フリード被告が資金を最終的に返還できると考えていたかどうかにかかわらず、虚偽の説明を通じて顧客の資金がAlamedaへ移された時点で、顧客は詐欺の被害を受けたと判断した。また、投資のその後の価値に関する証拠の排除も支持し、後の値上がりは当初の資金移転が詐欺に当たるかどうかを決めるものではないとした。控訴審判決はこちら:
一方、FTXの破産財団は債権者向けプログラムを通じて数十億ドルを返還しており、7月31日には新たな分配ラウンドも始まった。こうした回収実績は、顧客が最終的に相当な価値を受け取ったと主張するうえで、バンクマン=フリード被告の弁護士に事実上の根拠を与えている。ただし、基礎となる詐欺がいつ成立したかについての第2巡回区控訴裁判所の結論を変えるものではない。
11.02 billionドルの没収、合憲性をめぐる争いに
バンクマン=フリード被告は別途、合衆国憲法修正第8条の「過大な罰金条項」に基づき、11.02 billionドルの没収命令にも異議を唱えている。多くのFTX被害者に返金が行われていることや、被告が全額を支払える可能性が低いことを理由に、判決は不釣り合いだと主張している。
第2巡回区控訴裁判所は、没収額の算定に対する異議と、合憲性に関する主張の双方を退けた。同裁判所は、算定額を減額するために必要な直接的費用をバンクマン=フリード被告が立証していないと判断した。また、判決額を支払えないことだけでは、制裁が著しく不釣り合いになるわけではないとした。
最高裁による審理は裁量に委ねられる
最高裁には、この事件を審理する義務はない。第2巡回区控訴裁判所が被告に不利な一審の証拠を「robust」と表現し、地方裁判所の判決を全面的に支持したことを受け、バンクマン=フリード被告は、詐欺の刑事訴追における証拠規則と没収の範囲を最高裁が審査するよう求めている。
最高裁が事件を受理するか検討する間も、7件の有罪判決、25年の禁錮刑、11.02 billionドルの没収命令は引き続き有効である。元の記事はCrypto Adventureが掲載した: https://cryptoadventure.com/sam-bankman-fried-asks-supreme-court-to-overturn-ftx-fraud-conviction/